少し前に「危機管理」「リスク管理」についてお話したばかりですが、
先月末、クライアントにその事態が発生してしまいました。
まさかの火災...。
幸い怪我人がなかった事が救いでしたが、
本当にショックでした。
あれから数日が経ち、落ち着いて振り返りますに、
実は、この火災を知った時に、思いました。
「あー、ついにやってしまった!」
何故、そう思ったのか...。
それは、現在の社長が未だ副社長であった時代にお会いした時、
今回の出来事の発生を想像させるような事を伺っていたからです。
作業中の社員の怪我、人命に関わる事故...。
それは、幾度となく起きていました。
副社長の時から、
「兎に角、安心安全な仕事を徹底しなければなりません。
事故のない、安心して作業ができる職場環境は最低の条件ですから。
私が社長になった時は、真っ先にそこから改善をしたいと思っています!」
いつもそう語っていらっしゃいました。
そんな副社長が社長に就任してから、もうすぐ一年。
一年が来ない中での、今回の火災。
随分前から危機管理意識があったはずの社長が、
何故、作業中の事故や安全管理にもっと早くに着手しなかったのか...。
その事が残念でなりません!
社長は、他社との競争を乗り越える為に奔走されていたと思います。
が、しかし、だからこそ、危機管理は常に徹底しなければなりません。
日々の社内でのリスク管理にも、とても危惧していたのですから。
今回の火災は、そのリスク管理の不備の延長ではなかったのではないかと
考えています。
聞くところによると、火災のあった工場が完全に復活出来るのは、
これから先2年間近く掛かるのではないかとの事。
火災や事故は、明らかに防げる事柄です。
常々、もっとリスク管理を徹底していればと 思えば思う程、何とも残念です。
これは、あなたの会社でも起こり得る事柄です。
危惧管理意識をどれだけ社内に徹底しなければならないか。
その重要性を痛感する出来事でした。