基本的にブランドは、大きく分けると3つのステップで確立されます。
多くの人は、2つ目のステップをブランディング活動と捉え、ブランディングの根幹とも言える大事な1つ目のステップを経る事なく2つ目のステップから始めてしまう事があります。
3つのステップとは
①ブランド構築
②ブランド形成
③ブランド定着
です。
これら全てが欠く事の出来ない、大切なステップです。
特に「ブランド構築」を経ずにブランディングを行なうと、ブランドの確立は失敗してしまいます。
ブランドの基礎的部分を疎かにすると、思うような結果は出ないという事です。
「ブランドの構築」は、企業としてどうなりたいのか、
理念、ミッション・ビジョン・バリュー等を整理し、ブランドとしてどうなりたいかを明確にします。
この段階で、ロゴやメッセージを作成します。
このステップで明確にした事を柱に、2つ目、3つ目のステップへと進んで行きます。
基本的な事項である「ブランド構築」が出来ると、
多くの人がイメージしているブランディング活動「ブランド形成」を行ないます。
顧客と接触するwebサイト、名刺、パンフレット、チラシ、看板等、
それぞれブランドが認識される部分のデザイン、制作を行ないます。
このステップからブランディングをスタートしてしまうと、
方向性が定まらないままのスタートになる危険性があり、
それぞれの制作物がバラバラになり、
顧客に与えたいイメージに統一感がなくなる恐れがあります。
最後のステップは前ステップを受け、イベント、広告、SNS等を活用し
「ブランド定着」を図って行きます。
これも初めの「ブランド構築」を曖昧なままに行なうと、
ブランドの定着など出来るはずがありません。
その「ブランド構築」の基礎となる理念、方向性に関しても、
丸投げされる会社が稀にあります。
理念とか戦略は、自社で決定すべきものであって、外部に委託するものではありません。
どんなにカッコ悪い理念であっても、そこには経営者の想いがあるはずです。
その想いがあるからこそ、ブランドが確立されて行くわけです。
ブランディングで最も重要な「ブランド構築」のステップを決して飛び越えるような事はせず、ブランドの確立をして頂きたいと思います。