日本脳外傷友の会第 17 回全国大会 in 岐阜アピール
 
日本脳外傷友の会は2000年に3つの家族会で発足した小さな団体でした。 発足から17年が経ち、現在では脳血管障害、低酸素脳症などによる高次脳機能障害の後遺症を持つ方々 も入会し、全国65団体の連合体として活動しています。
 
国立障害者リハビリテーションセンターでは「高次脳機能障害及びその関連障害に対する支援普及事
業」として「全国連絡協議会」及び「支援コーディネーター全国会議」など様々な取り組みが行われてい ます。 全国に設置された高次脳機能障害支援拠点機関ですが、その支援にも地域格差が激しく高次脳機能障
害支援コーディネーターも他業務との兼務であったり、非常勤職員で賄っている機関があるのも現実で す。 また「障害者総合支援法」による障害程度区分に於いても ADL が自立し判定項目に該当しない高次脳 機能障害者は生活に困難があるにもかかわらず支援を受けることが出来ずにいます。 今大会のテーマでもあります「家族の元気が当事者の安心」、高次脳機能障害者を抱えた家族が地域で
安心して生活できる環境を構築していくことが当事者への安心に繋がっていくとし、以下のことをアピ ールします。
 
◎昨年4月に施行されました障害者差別解消法ですが、障害者に対する偏見や差別は社会の中に厳然と
して残っています。障害者であることが解りにくい高次脳機能障害者(児)に対する誤解や偏見は今な
お存在しています。私たちは社会への啓蒙活動を積極的に継続していきます。
 
◎高次脳機能障害支援拠点機関の充実を図り、障害福祉計画において高次脳機能障害支援が明確に位置
づけられるよう働きかけると共に、障害特性に対応できる知識と技術を持った専門性の高い、支援コー
ディネーターを常勤配置出来るよう制度、政策の整備を要求していきます。
 
◎高次脳機能障害者(児)が自身の力を発揮できるよう、医療と福祉、友の会と専門機関、教育機関な
ど他職種との連携をさらに強め、援助していきます。
 
「必死に生きてこそ、その生涯は光を放つ」名将・織田信長の言葉です。 高次脳機能障害の今を生き、皆に支えられながら輝いていきましょう。 私たちは高次脳機能障害者が輝いて生活していけられるよう、各地の当事者団体、当事者が共に手を携 え活動を展開していきます。
 
平成 29 年 10 月 21 日
 日本脳外傷友の会第 17 回全国大会 in ぎふ参加者一同

10月23日藤枝市で「地域で支え合う福祉、高次脳機能障害者と家族支援」の講演会が開催されました。

この日は高次脳機能障害の特性と支援のあり方について医師から学びました。

 

 

また障害を負った結果失職し生活が成りゆかなくなるとか、あらたな諸負担が増加するなどの状況が想定される中で家族が急性期の段階から取り組まねばならないことについて弁護士からお話がありました。

 

とりわけ弁護士からのお話はピアサポーターの立場で当事者家族の相談に対応し家族会として支援し共に歩む私たちにとって学ぶべきことが多かったと思います。

特に初期データーの確保、なかでも心身状況に関わる精密な情報、そして諸記録の保持などが保険請求にも、制度利用する際の諸手続きでも大事であることが強調されました。

 

この講演とは別に静岡東部地区では「いま、司法福祉を考える」というシンポジュームが開催されました。

 

ここでは刑務所出所者など、犯罪とのかかわりで障害者をどう支援するかということがひとつのテーマでもありました。

やはり障害者の生活支援、就労支援などが大きな課題でした。

ともに従来の枠を超えて司法と福祉が共同する事の重要性を訴えていました。

医学モデルから生活・社会モデルへと障害の捉え方が変化していく中でも支援の実践の場ではどうしても旧来の枠組みから出られなかったという意見もでました。

いま大きく変化していく途上であるようです。

 

 

日本脳外傷友の会第16  回全国大会in高知アピール

 

今年、リオデジャネイロで開催されたオリンピック、パラリンピックでは日本選手が大活躍をし、私たちに笑顔と元気をくれました。社会の一員として生活している高次脳機能障害者の人たちもリオオリンピック、パラリンピックで活躍された選手の皆さんから目標に向かう力と姿勢をもらったことでしょう。

 

しかし、4月に発生した熊本地震、各地を襲う大雨による河川の氾濫や土砂災害など、障害者にとって災害に遭った時の支援の在り方など不安材料があるのも確かです。また、㋆に起きた神奈川県相模原市の津久井やまゆり園の凄惨な事件、「障害者なんかいなくなればいい」このように理不尽な考えを持つ人がいる、そのような社会であっていいのでしょうか。

 

今大会のテーマでもある「見えない障害?」「見てない障害?」~もっかい考え直さんかえ~を原点とし、以下のことをアピールします。

 

◎今年4月に「障害者差別解消法」が施行されたとは言え、今日においても障害者に対する偏見、差別は社会の中に厳然として残っており、とりわけ「見えにくい障害」と言われる高次脳機能障害をもつ人々への誤解、偏見は存在しています。私たちは、原点に立ち返り、社会への啓発活動を積極的に継続していきます。

 

◎高次脳機能障害者(児)の地域生活を支えるための障害特性に対応できる知識及び技術を持つ人材育成、医療と福祉の連携、友の会と専門機関、教育機関との連携など多職種との連携をさらに強めていきます。

 

◎平成30年度からの障害者基本法に基づく障害者福祉計画、障害者総合支援法に基づく障害福祉計画において高次脳機能障害者支援が明確に位置付けられるよう働きかけるとともに、「専門的・広域的な相談支援を担う高次脳機能障害支援センター」の恒久的設置が保障されるよう制度・政策の整備を要求していきます。

 

◎高次脳機能障害者(児)が自身の力を信じ、本人活動、ピア・サポート、当事者ネットワークなどの促進を図り、一人ひとりの生活力を向上していくことを援助していきます。

 

「人の世に、道は一つと言うことはない。道は百も千も万もある」坂本龍馬の言葉のように高次脳機能障害者への支援は一つではありません。

 

私たちは各地の当事者団体、当事者、家族が望む施策の実現を目指し、手を携え一丸となって活動を展開していきます。

 

平成28108日         

 日本脳外傷友の会第16回全国大会in高知参加者一同

11月20日 東京大井町の品川区立総合区民会館「きゅりあん」にて日本脳外傷友の会の設立15周年記念全国大会IN東京が始まりました。
第一日目の今日の昼には各地の友の会代表が明日の全大会について意思統一する代表者会議とコーディネーター研修が開催されました。
コーディネーター研修では二人の講義がありました。一つは東京大学の能智正博先生が「当事者の語りを読み解く」と題してお話をされました。

二つ目は神奈川リハビリテーション病院のMSW瀧澤學さんが支援された当事者の語りについてビデオ映像を使いながら[語り]の「読み解き」について実例を挙げながら整理されました。
実践的に大変参考になるお話でした。



また、夜には全国の当事者家族そして支援者の交流が開催されました