ムクナ豆 その1

ムクナ豆  ハッショウマメ 

アーユルヴェーダでの呼び名 Kapikachhu

学名   Mucuna pruriens

 

使用部位 種
グナ   重性 油性
ラサ   甘味 苦味
ヴィールヤ ウシュナ(温性)
ヴィパーカ 甘味

作用するドーシャ  VK- P= (特にヴァータに良い)
作用するダートゥー すべて(特に神経系・生殖器系)

 

作用  強壮・若返り・収斂・駆虫・催淫・血糖やプロラクチンの 

     引き下げ・抗出血・精子形成・抗けいれん・抗酸化
     (多量に服用した場合、幻覚誘発)

 

カピカッチュは 神経と生殖器官に対する強い強壮薬としてアーユルヴェーダでは用いられています。

 

種に L-ドーパ という、ドーパミンの前駆体物質(ざっくりいうと、ドーパミンの原料みたいなものです。)が多く含まれることから、

ドーパミンが不足してしまうことによっておきてくる病気、

例えば、むずむず脚症候群やパーキンソン病などの

治療などにも使われます。

 

ドーパミンは中枢神経系にある神経伝達物質で、ホルモンの調節や運動機能、心地よいという感覚や物事を前向きに進める意欲、やる気、そして学習などに必要な物質です。短期記憶が長期記憶として保存される際にも必要です。

 

このドーパミンが不足すると、やる気が出ない、人生がつまらない、といった鬱的なども起きます。

 

一方、ドーパミンが増えれば、不安(ヴァータの増悪)や、やる気がでない(カパの増悪)などで弱ってしまった心に対しても前向きな良い効果が現れます。実際にカピカッチュはヴァータとカパを鎮め、活力が取り戻されます。

 

特に思い当たる理由はないのだけど、何となく不安だったり、何となく人生がつまらない・・・などという時には、
「自分の何が間違っていたのだろう?」という哲学的な問いの前にまず、こういった肉体的理由をさぐってみるのもいいかもしれないです。

 

さて、すべてのダートゥー(体組織)に活力を与えるカピカッチュは、生殖器官にも非常に効果的で、アーユルヴェーダでも最高の強壮薬かつ催淫薬のひとつといわれています。

 

 精力減退や、インポテンツ、精子数の減少、不妊(男女とも)に有効とされています。 さらに海外などでは、男性機能向上サプリなどの主原料に使われているにとどまらず、ツボクサやアシュワガンダとの組み合わせで生殖器自体をも増大させるサプリメントとして、とても人気があるようです。 

 

つづく♪

画像に含まれている可能性があるもの:植物、木、屋外、自然