今日子(金野未来)は、中国の介護付き老人ホームへの投資物件を考えている夫婦に、インドネシアやタイの物件を紹介した。

実は中国の高齢化の進み方はかつて日本が猛烈な勢いで高齢化が進んだ以上に、2030年を境に一気に進んだために一時は投資物件が増えた。

日本からも特に香港の投資会社を経由した物件が人気だったが、中国の物件はそこで得た利益を国外に出せない。要するに、日本には送金できないため、利益の回収が出来ない投資だった。

また、中国は一人っ子政策の反動から、介護付き老人ホームは利用者から料金の回収が出来ないものが増えており、借入によって投資をする人の返済が滞っている人が増えていた。

全国各地の銀行で訴訟が起きているので、中国向け投資は提案しないように通達が出ていたが一般にはまだ表面化していない為、中国向け投資を希望する人には別の国向け投資を勧めるようになっていた。

「へぇ!そうなんだ?」
今日子は自分がセールスしていながら、35年先はこうなっている事に驚きながらも、他にもどう変わっているのかを知りたいと思っていた。

続く