この病気に関する僕の経験と考えを書きたいと思います。
 
長くなりますし、押し付けと思われるのは本意ではないので、
 
興味のある方のみ、読んでくれたら幸いです。
 
復職したのが、昨年の6月25日。
 
気がつけば、1年間が過ぎていました。
 
この5年間というもの、半年勤めるのが限界で、
 
休職と復職を繰り返してきました。
 
休職の歴史
 一回目 平成18年1月~4月(保存有給休暇の消化)
 二回目 平成18年10月~平成19年3月
 三回目 平成19年12月~平成20年6月
 四回目 平成21年4月~平成22年6月
 
幸いにもうちの会社は、1年半の休職が認められていて、これだけ休むことができました。
 
退職勧告を受けずに、会社に勤めていられることは、とても幸せなことです。
 
平成21年の10月から、今の病院に変わり、今の主治医に救ってもらいました。
 
退職期間を1週間ほど残し、何とか復職を果たし、今ではほど良いストレスを感じつつ会社に行けます。
 
これまで繰り返したきた復職と大きく違うところは、
 
今回の復職は、
 
「会社へ行きたい」
 
そう思えるようになってから復職をしたことです。
 
それまでは、「そろそろ復職しなきゃ」って思いながら、復職していました。
 
復職した最初ころはうまくいっても、しばらくすると仕事に手がつかなくなり、会社に行けなくなっていました。
 
家族や親戚からは、
 
早く復職しなさい、子供の教育上も良くない、もっとしっかりしないでどうする、もっと前向きに考えなさい、
 
趣味を作りなさい、住宅ローンは肩代わりしてやれないぞ、あなたの顔は見たくない。
 
そんなことを言われ続けた。
 
正直、つらかった。いなくなりたかった。こんな自分は必要ないって思った。
 
1年間勤められる体になるのに5年間かかったことに関しては、僕なりの解釈があります。
 
主治医も同意見です。
 
「治らないうちに復職していた。」
 
確かに鬱病は回復に時間を要する病気で、生活もかかっていますから、
 
完全に治して復職することは難しいと思う。
 
でも、僕は、周囲の言うことももっともだと思って、早め早めの復職を繰り返してきた。
 
周りの言うことに左右されずに、「会社に行きたい」って感じるまで、休職すべきでした。
 
せっかく1年半の休職が認められているのですから、
 
1年半休職するのが、正しい選択だったのです。
 
それを細切れに休職していたから、回復を遅らせてしまった。
 
これが、僕の5年間のワケです。
 
技術的には、「そろそろ会社に行かなきゃ」は、回復へのワンステップで、復職のタイミングではない。
 
そう思います。
 
そのワンステップを踏めた後、数ヶ月、焦る心を抑えて休み続け、
 
「会社に行きたい」
 
そう思えるまで、ねばり、
 
さらに加えて、復職をイメージしながら、図書館通いや、体力づくりを経て、復職のタイミングを探る。
 
ここまでやってさえも、うまくいくかどうか分らないのが、この病気の復職です。
 
早く復職しなさい、←そのとおりです。
 
子供の教育上も良くない、←そのとおりです。
 
もっとしっかりしないでどうする、←そのとおりです。
 
もっと前向きに考えなさい、←そのとおりです。
 
趣味を作りなさい、←そのとおりです。
 
住宅ローンは肩代わりしてやれないぞ、←そのとおりです。
 
あなたの顔は見たくない。←そのとおりです。
 
こういう言葉を患者に対して言うことの是非はともかくとして、
 
そのとおりなんです。
 
なぜなら、
 
それらはすべて、病気の症状そのもの、あるいはそれに起因するものだから。
 
それを病気の症状と認識せず、
 
努力不足だとか、気合が足りないだけだというような意識に、本人がなってしまうと、
 
この病気は、ただでさえ長引くものが、さらに長引くことになります。
 
復職は努力すればできるという認識に立ってしまうことが、この病気の落とし穴だといえます。
 
また、休職したその日から、リハビリ代わりに、あれをやろう、これをやろう、と考えがちです。
 
僕もそうでした。
 
それは、間違いです。
 
リハビリは、怪我が治ってからするものです。
 
病気が治っていない状況でするリハビリが、いかに危険で、いかに回復を遅らせることか。
 
骨折などと違って、ここが精神疾患の難しいところです。
 
主治医のゴーサインが出るまで、リハビリはありえない。あってはなりません。
 
最初は、僕はもうだめだと思っていた。復職なんてありえないって思っていた。
 
失った自信は、もうもどってこないと思っていた。
 
もしかしたら、このまま治らないのではないか、そう思っていた。
 
その焦りが、病気を長引かせた。
 
必ず治るって信じるということは、病気の場合、なかなか難しいことだけれど、
 
信じることが、回復への早道のような気がします。
 
自分は病人であることを理解し、失った自信は、必ず取り戻せるって信じること、
 
できれば、周囲がそういう環境を作ってあげること、
 
この病気を回復軌道に乗せるには、そうした認識と行動が必要だと思います。
 
あと、鬱病も、早期発見が大事だと思います。
 
今思い起こしてみると、僕の場合、休職する数年前から、音楽も聴くことがなくなり、
 
映画も観なくなっていた。
 
会社も、早退が多くなり、休みがちになっていました。
 
でも、それは仕事が自分に合っていないからとか、仕事が嫌だからだと思っていました。
 
これは明らかに、鬱病の前兆でした。
 
その頃の、出社前の気持ちと、今の気持ちとは、全く異なっているからです。
 
過去を悔やんでもしょうがないですが、
 
やっぱり、特別な理由もなく、何となく、会社に行くのが嫌だなあって思ったり、
 
趣味が楽しくなくなったりしたら、
 
黄色信号なんだなあって、つくづく思います。
 
1年間勤めることができたとはいえ、まだ確実に回復してはいません。
 
総括するにはまだ早い。
 
僕が未経験の事態が待っている可能性も、否定できません。 
 
ですが、何となく、この病気について、語りたくなった。それだけ。
 
歳かな( ̄▽ ̄;)