『恥ずかしい想い出』
 
2018年3月28日
3年生メンバーが卒業して数週間…
美結達は、春休みに入っていた。
 
昼頃、カラフル公園のベンチで
美結の膝に添い寝していた。
 
美結「はぁ…倖せ……///こうして貴女の傍にいるだけですごく倖せ…♡」
彩「えへへ…私も美結と一緒にいるだけで倖せだよ♡」
美結「んふふ…♡愛してる……」
彩「可愛い…」
は優しく美結の髪を撫でた。
美結「ふぅぅ……♡」
すると、美結はふと何かを思い出した。
美結「…そういえば、トマト達が私と彩が付き合ってることが
分かったあの時のこと…覚えてる?」
彩「…ああ…あの時……か…」
美結「うん…ふと思い出しちゃった…///」
 
─それは、2年前(2016年)の秋─
美結が付き合ってしばらく経った頃…
二人が付き合ってることはメンバーに
秘密にしていようという話になっていた。
 
そしてとある休日、美結の家にBoyishダナーズJr.1のメンバーで集まり
美結が編集したBoyishダナーズJr.のMV動画をテレビに映してみて
皆で確認するという予定で早速、美結が徹夜で作ったMV動画を
スマホから大きなテレビに再生する時が来た。
トマト「さぁて!どんな感じかなぁ~♪」
千鶴「今回も良い仕上がりになってるかな~?」
橋「徹底的に楽しみ~!」
皆はワクワクして準備万端に待ち構えていた。
美結「よっしゃ!再生するぞー!!
カウントダウン5!4!」
美結トマト「3!2!1!!」
美結「START!☆」
トマト「うぇーーい!」
(ポチッ)
美結は動画を再生した直後、
テレビ画面に映像が映る。
その瞬間、皆の笑顔が一瞬にして消えた。
テレビ画面に映ったのはMVではなく…
公園のトイレの個室。
そこには、激しく愛し合う制服姿の
美結が映っていた。
なんと美結は間違えてとの営みの盗撮動画を
再生してしまった…。それも皆の前で。
まさに一生の恥の悲劇だった。
彩「……っ!?」
葵「…っ…」
千鶴「……っ……」
橋「………」
トマト「なにこれ……」
美結は頭真っ白になり慌てて
動画を止めようとするが
機械がバグって応答せず、映像は止まらない。
美結「あ、あ、あああ…!」
すると、その時…
((美結「あっ…あぁんっ…!!イキそう…っ…彩…愛してるよぉお!!///」))
((彩「はぁ…みゆぅ…っ///愛してる……///」))
((美結「はぁっ…!!あやぁああっああぁん!!!もうらめぇ!!///出ちゃぅう!!!///」))
映像の中で喘ぐ美結の愛し合ってる声が響き渡った。
美結「あああああああ!!!
聞かなくていい聞かなくていいあああああ!!!」
トマト「ちょっ………嘘でしょ………?」
千鶴「…ふう………」
橋「……っ…///」
恵里菜「………ん、んんっ。」
美結「(はぁ…どうしよう…!彩…ごめんね…っ…)」
彩「………」
気付いてない振りをする、驚きを隠せないトマト
冷静に見て見ぬ振りをする千鶴恵里菜
思わず照れる、そして赤面で俯くに、必死に映像を止めようとする美結
機械を連打してようやくテレビの電源が切れた。
トマト「…なぁ……あなた達…そういう…関係だったん…?」
美結「ち、ちちち、違う!!!こ、これは人違いだよ!!!///」
美結「AVから取ったやつだから!!!///」
美結「こ、こ、こここれはどっちも有名なAV女優さんだから!!!///」
橋「そうなの…?なんか見覚えある気がするんだけど…」
千鶴「……」
美結「ねぇ…?彩……?」
彩「……っ…」
美結「あっ………」
トマト「なぜ彩先輩に聞くの……」
美結「…はっ!!い、いや…何となく…!」
トマト「名前呼び合ってましたけど……」
美結「ビクッ…!!いや、あのっ…」
彩「……」
美結「た、たまたま同じ名前…じゃない!?うん!!あははwwwww」
千鶴「……」
橋「……」
恵里菜「……」
美結は赤面しながらも必死に誤魔化そうとしたが
皆は気まずい表情で黙り込んでいた。
美結「………はぁ……、もういや…っ…///」
美結は恥ずかしさのあまり思わず顔を隠した。
トマト「まぁ…隠さずに教えろよ。」
トマト「今のは見なかったことにするからさ」
橋「……そ、そうだよ!!隠す必要ないよ!!!」
橋「ほら!私達…メンバーでしょ!友達でしょ!!」
葵「うんうん」
千鶴「…それならそれで、祝いはするぜ。」
美結「…っ……」
彩「……」
美結「……本当は、ちゃんとした伝え方で皆に話そうと思ってたけど…」
(…サッ…)
彩「…っ!」
美結の手を取り連れて、皆の前に立った。
美結「俺……」
緊張の雰囲気の中、真剣な表情に変わった美結は…
(ギュッ!)
彩「っ…///」
右手をの腰に巻きつけた直後…
 
美結『こいつの彼氏になりました。』
 
彩「///」
ついにカミングアウトをした。
 
トマト「ひゅうううううううううう!!!↑↑↑」
葵「おめでとう!」
千鶴「おめでとう😊」
橋「マママママママジか!!!///」
恵里菜「おおー!」
美結「えへへ…///」
美結に微笑んだ。
彩「ふふ…///」
トマト「なぁなぁ、せっかくだからさ…」
美結「?」
トマト「二人のキス披露してや!」
美結「は、はあ!?///」
彩「ふぇっ…!?///」
千鶴「いいねぇ~w」
橋「二人の愛の誓いのキス…徹底的に披露してください!!」
美結「いや、それは流石に…///」
美結「…まぁさっきの映像に比べたらキスなんて朝飯前か。」
トマト「おお!?」
すると美結に顎クイし、キスをした。
(チュッ)
彩「…っ!!///」
橋「きゃーー!!!///」
トマト「わーお!!///」
千鶴「おうふ…///」
葵「…///」
美結「これからも永久に宜しくね♪私の旦那様♡」
彩「はい…///旦那様…♡」
 
―そして現在―
美結「今思えば…恥ずかしかったけど、良い思い出だね♡」
彩「そうだね♡」
彩「次は私が美結にするね♪あの時みたいに…」
美結「…?」
は、美結に顎クイすると…
(チュッ…)
そっとキスをした。
美結「……!///」
彩「これからも永久に宜しくね😌」
彩「私の旦那様♡」
美結「彩…♡うん♪ずーっと一緒♡死ぬ時も一緒♡」
彩「ふふふ…♡」
 
二人は見つめ合い、倖せに微笑んだ。
 
 

 

♠登場人物♠

美結(高2)

彩(高2)