3.26 今日の後楽園ホール | ボクシング・ジーンのブログ

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WBA世界スーパーフライ級王座決定戦
3月26日(水)後楽園ホール 17時30分開始






<メインイベント WBAスーパーフライ級王座決定戦12回戦>

●デンカオセーン・カオウィチット(タイ)WBA1位
[KO8R0'25'']
〇河野公平(ワタナベ)WBA2位/IBF11位

※河野がタイトル獲得

正規の二階級制覇を目指す37歳のデンカオセーンが、柔軟に上体を使いながらプレッシャーをかけ、巧みな位置取りから放つ適格なパンチで序盤を制した、ように見えました。が、試合後の証言では、「河野はもっと前に出てくると思っていたのに、出てこなかったから作戦を立て直す必要が出た。もうちょっとゆっくり組み立てようかと思ったけれど、河野にコントロールされてしまったように思う」。歴戦のタイ人はそう感じながら戦っていたと言います。

タイ人優位に見えた序盤の段階で、実はすでに河野が主導権を握っていた、ということです。「徹底して脚を使えと言われていました。1,2ラウンド、自分も打ち合いたいなと思うところはあったんですが、高橋トレーナーが、ちょっと待て、相手が落ちるから、と言うので我慢したところはあります」と河野。

以前は手数で圧していくタフファイターの印象が強かった河野ですが、3度目の世界挑戦前あたりから、中間距離での戦いに優れた一面を見せ始めていました。それが2012年12月31日、対テーパリット戦での劇的なKOを生み出したわけですが、かつて保持したベルトの奪還を誓うこの日も、ちょうどいい距離で、いわば危険な距離で大ベテランと対峙していました。

これまで何度も日本人と対戦しているデンカオセーンは、いつものように前半でポイントをかき集めようとパワフルなパンチを振るっています。3回にはプレッシャーを強めてアッパーで入ってきました。がラウンド残り1分、その打ち終わりに河野の右ストレートがヒット。ほどなくタイ人の右も入り、スリリングでハイペースな攻防に。そして迎えた4回。攻撃にはやるデンカオセーンに河野の右カウンターがジャストミート。タイ人は直下に落ちてカウントを聞くことになりました。

その後の5回。しかし河野は攻め急ぎません。「ほんとうはあそこで仕留めたかったけれど、結局、相手はまだ落ちてない。その後生き返って(優勢)ますもんね」と高橋トレーナーが語ったとおり、河野は落ち着いて脚を使い、デンカオセーンの反撃をかわしていきました。6回には前に出続ける37歳をするするとさばいて、スタミナを奪っていきます。そして7回中盤から、河野みずから前に出て、左ボディブロー。いよいよ河野の攻めにスイッチが入ろうかという、8回開始早々。ロープ近くに追ったタイ人に右ストレート一閃。さらに左、右をフォローしましたが、もうすでにタイ人は崩れ落ちるのみでした。左目あたりを押さえて立ち上がれないタイ人に、テンカウントが数え上げられました。

鮮やかなノックアウト劇での王座奪還。「5月の初防衛戦で負けてから、悔しくて悔しくて。でも、それでも胸を張って生きろと言ってくれた周りの人たちに、感謝します」。涙にむせぶ河野に、後楽園ホール中から温かな拍手が送られました。

「30歳になってから河野は成長したんです」と渡辺会長が言うとおりです。すでに世界挑戦を経験した後で、信頼する高橋トレーナーとともにボクシングを立て直して今の境地へ至った河野。33歳、38戦(30勝13KO8敗)を戦ったいまが最大の充実期、といえるでしょう。先輩王者の内山高志は、「天才肌ではないんでね。後輩たちにとっても、とてもいい目標になると思います」と評しました。

次の対戦相手には、世界3階級制覇者・亀田興毅の名も挙がっていますが、「あくまでJBCの条件をクリアしたらですが」と渡辺会長。前回果たせなかった初防衛なるか、次戦が待たれます。


























<第4試合 スーパーバンタム級8回戦>
○高橋竜也(ヤマグチ土浦)日本バンタム級13位
[TKO3R2'15'']
●田村啓(花形)

長身のファイター高橋がいつもどおりに前に出て、左ジャブの連射から右ストレート。田村も出入りしなgらあ右ストレート、左ボディブローで応戦していましたが、徐々に高橋の回転力についていけなくなります。2回にはバッティングで速くも高橋の左目が切れ、これを機にペースアップ。上下攻撃で田村を弱らせていきます。そして3回、ロープに下がった田村に高橋が連打を浴びせ続けたところで、レフェリーが割って入り、試合を止めました。







<第3試合 54.3kg6回戦>
●小野木協栄(協栄)
[判定 3-0]57-57 58-57 58-56 
○冨山浩之介(ワタナベ)日本バンタム級4位

ランカー挑戦の小野木が積極的にジャブから仕掛けて右を上下に狙い、パンチに自信がある冨山は右強打を打ち込むタイミングを狙っています。2回には激しいバッティングが起きて小野木は額から激しく出血。冨山は左目ぶたをカット。それを機に打ち合いのテンポが上がります。その中で冨山の右クロス、コンビネーションをまともに食う場面もありますが、小野木はくじけません。中盤以降もジャブを軸に攻撃の手を止めず、5回には冨山がバランスを崩す場面もありました。小野木の奮闘の前に冨山はダウンシーンをつくれず、フルラウンドが終了しました。










<第2試合 スーパーフェザー級6回戦>
名雪貴久(船橋ドラゴン)●[TKO3R0'26'' ]〇後藤俊光(金子)

サウスポーの猛ファイター後藤がいつものとおりに前に出て、ナウきが右アッパー、ストレートで迎え撃つ形。初回終盤には後藤が左ストレートの好打から名雪を追い込む場面がありました。名雪も負けじと応戦する中で、3回、後藤の左フックがカウンターで炸裂。その一発でキャンバスに落ちた名雪は立ち上がったものの、レフェリーによって試合終了が告げられました。












<第1試合 スーパーフェザー級4回戦>
本橋雅人(ヤマグチ土浦)○[TKO4R2'10'' ]● 大和雄大(本庄)

スタートからリング中央で猛然とパンチを交換しあう両者。手数は本橋、右クロスのクリーンヒットが印象的なのは大和。その大和の右で頬を腫らしながら、本橋のコンビネーションは止まりません。その回転の渦に次第に大和を巻き込んで、4回、レフェリーストップを呼び込みました。









<予備カード フェザー級4回戦>
荒川宗毅(レイスポーツ)●[TKO1R2'15'']○伊藤為治(浜松堀内)


世界戦を前にほぼ満席の後楽園ホールでデビュー戦を行うという幸運に恵まれた31歳の荒川と、20歳の伊藤。積極的に前に出るのは荒川です。それを迎え撃つ、サウスポーの伊藤。伊藤の左ストレート、右フックのヒットが増えてきたとみえた終盤、伊藤の右フックがまともに入ったところでレフェリーストップとなりました。





<予備カード フライ級6回戦>
木下貴大(石川ジム立川)〇[判定3-0]●飯田崇弘(国際)

57-56 58-55×2
今年絶好調の石川ジム。今日1月にすでに一勝を挙げている木下貴大が、初6回戦でダウンを奪っての判定勝ちを収めました。ワンツーを軸に、初回後半はボディ攻撃も交えて優位に試合を進める木下。接近戦の中でも左ボディフック、右アッパーがよく当たります。飯田の方も応戦の手を止めませんが、4回には木下が左フックでダウンを奪いました。終盤戦、飯田は懸命の反撃。手数を出して木下に迫ります。が、木下はうまく距離をつくって凌ぎ切りました。












<photo & by Hiroaki Yamaguchi 山口裕朗

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