実をいうとボクシングファンでボクシング漫画マニアって少ないんですよ。
ボクサーでボクシングを始めるのが漫画がきっかけという人は結構居ますが(ちなみ自分もあしたのジョーが好きだから始めたくちです)
ボクシングマニアがなぜボクシング漫画を嫌うか?(もちろん中にはボクシング漫画好きのボクシングマニアもいるでしょうが)
リアリティに欠けるからというのが一番の理由でしょうね。
現在、ボクシングビート誌に連載を持ってるGO↑kunさんのブログ「GO↑kunの海外ボクシング記」に昔、ちょこちょこコメントしてたんですがリカルド・ロペスの話題の時に「ジムの練習生にロペスに興味持たせるためにはじめの一歩のリカルド・マルチネスのモデルだと教えてます」みたいな事書いたらリアルボクシングのブログにマンガのネタ持ち込むのは…的なコメントされたことがあります。
いやいや、現場にいる人間の苦労も知らないで否定するなよ!って思いましたが(苦笑)
でも、ボクシング漫画好きでボクシング始めたボクサーでもリアルにやってると漫画の嘘が見えてきてボクシング漫画から離れていくこともやっぱり多いんですよね。
自分は現役時代も試合前にジョーを読んでテンション上げたりと好きな気持ちは変わらなかったですがトリプルクロスカウンターの「普通のパンチの12倍の威力がある」とかハリマオの回転打ちやロープに乗っての飛行パンチはやり過ぎだと思いますが(笑)
まぁ元々ボクシング漫画で持ってたのは他にがんばれ元気、B・B、ヘビィ、陽気なかもめ(全部兄貴が買ってきた)ぐらいなものだったんですが。
そんな自分が一時期ボクシングを引退していた時期にボクシング漫画を集めたきっかけになった雑誌があるんですよ。
実話ナックルズという雑誌が現在もありますがそのもとになった雑誌「GON!」という雑誌です。
この本の特集で「日本一ダメなボクシング漫画を捜せ!」というのを見たんですよ。
で、その記事の中で「年代別ボクシング漫画完全データ」というのが載ってた。
なんかそれを見ていてダメな奴も含めて集めてみようと思ったんです。
で、色々集めてみて本当にダメなボクシング漫画って多いんですよ(笑)
編集者に無理やり描かされてるからボクシング愛や知識がまるでない奴とか人気がないから途中打ち切りで伏線回収できないのも多いです…
でも、たまにボクサーである自分が読んでてもグッ!とくるセリフがあるボクシング漫画もあるんですよね。
ただ、井上尚弥の登場でただ単に世界王者になってハッピーエンドみたいなボクシング漫画は「えっ?それで終わり?これからでしょ?」的な現実になってしまいなかなか難しい状態になってしまったのではないかと思います。
だいたい、日本人選手がラスベガスでメインはってPFP1,2位を争うって井上尚弥が出てくるまで漫画みたいな話だったしそういう漫画自体なかった(あってもラストに主人公は活躍したという解説だけとかが多い)。
ちなみにこの「GON!」の編集者だった比嘉さんとE&Jカシアスジムのトレーナーで実話ナックルズで連載を持ってる写真家の関根虎洸さんのコネクションで電話でお話したことがあります。
自分のトレーナーだった方が亡くなってその記事を書いてみないかって話だったんですがちゃんとしたライターを紹介して自分は辞退しました。(結局その話の記事は実話ナックルズではなく違う所でそのライターの方が描きましたがその縁でそのライターの方はアンチェイン梶さんの記事を実話ナックルズに書きました)
やっておけばライターデビュー出来たのにな(笑)