其処は山奥にある廃墟、森に囲まれて完全に朽ち果てた室内は無残にも苔やカビだらけであった
そんな場所からドスーン!ドスーン!ギーコギーコという音が時より鳴り響く
見ると其処で鎖で繋がれたサンドバッグを蹴ってる者がいた
蹴るだけではない、よく見るとパンチもリズムよく叩き込み時よりパシーン!と大きな音が鳴る
これは相当鍛錬を重ねてきた者に違いない
なぜならサンドバッグが揺れるだけでなくパンチの時はインパクトで全体が震えたようになるのだ
例えば米兵の太い腕で殴れば対象物はユラユラと揺れるが鐘を鳴らすお坊さんのように鐘がドーン!と鳴り横揺れしないそれは脳に響くパンチの仕方だ
そう、解釈する間もその者はまるで鬼のような形相でサンドバッグと向き合う
ギーコギーコと鳴る鎖とそれを繋ぐ鉄筋はいつ組み立てられたものだろうか
あらためて鉄は凄いな、と思っているとその者はパタっとサンドバッグ打ちをやめた
其奴がそのあと何を食し何を飲むか興味が湧いた
なぜなら
此処は廃墟
食べるものなど無い、水も引かれた形跡もコンビニにすら無い
よく見ると
何処から持ってきたのか甘い物をパクパクとほうばっていた
それ見た傍観者は
ぶっ倒れた。
オカルト妄想日記終わり