昨夜フィリピン時間午後10：37、フィリピン・ミンダナオ島の東でM7.6（USGS：アメリカ地質調査所発表。PHIVOLCSフィリピン火山地震研究所発表はM7.4）の大地震がありました。
震源地はミンダナオ島の東、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に潜りこむフィリピン海溝の西75㎞です。
震源深さは32.8㎞、逆断層型（下図右側）の地震です。
これまでに報道されているところでは、各地の震度は次のようです。
- Intensity VII（Destructive：破壊的） - City of Tandag, Surigao del Sur
- Intensity VI（Very Strong） - City of Bislig, Surigao del Sur
- Intensity V（Strong） - Cagayan de Oro City; Nabunturan, Davao de Oro; Davao City
- Intensity IV（Moderately Strong）- Duero, and Garcia Hernandez, Bohol; Mandaue City, Cebu; Alangalang, Baybay City, Burauen, Dulag, Hilongos, Jaro, Javier, Julita, La Paz, Macarthur, Mahaplag, Mayorga, Palo, Pastrana, Santa Fe, Tanauan, and Tolosa, Leyte; Tacloban City; Anahawan, Bontoc, Hinunangan, Hinundayan, Liloan, Limasawa, Malitbog, Padre Burgos, San Francisco, San Juan, Silago, and Sogod, Southern Leyte; Alabel, and Malungon, Sarangani; Tupi, South Cotabato; Surigao City, Surigao del Norte
- Intensity III - Tagbilaran City, Bohol; Leyte, Leyte; Dapitan CIty, Zamboanga Del Norte; Molave, Zamboanga del Sur; San Fernando, Bukidnon; Kidapawan City, Cotabato; Glan, Kiamba, Maasim, and Malapatan, Sarangani; Banga, and City of Koronadal, South Cotabato; General Santos City; President Quirino, Sultan Kudarat; Datu Odin Sinsuat, and Sultan Kudarat, Maguindanao; Cotabato City
- Intensity II - Argao, Cebu; Calubian, Leyte; Dipolog City, Zamboanga del Norte; Santo Niño, South Cotabato; Esperanza, and Kalamansig, Sultan Kudarat
- Intensity I - Lake Sebu, South Cotabato
なおPHIVOLCSのIntensityとShakeの関係は次のようになっています。
Ⅰ Scarcely Perceptible
Ⅱ Slightly Felt
Ⅲ Weak
Ⅳ Moderately Strong
Ⅴ Strong
Ⅵ Very Strong
Ⅶ Destructive（破壊的）
Ⅷ Very Destructive
Ⅸ Devastating（破滅的）
Ⅹ Completely Devastating
これはUSGSのIntensity Scaleと表現は違いますが、ほぼ同じような意味合いのように思えます。
USGSが今回発表したShake Mapでは震源近くに Intensity Ⅸ、Ⅹに相当する赤丸がありますので、壊滅的な被害となっていないか心配です。
なお‟Flu Trackers.com”によると今回の地震はフィリピン海溝の西約75 kmで、浅い深さでの斜めの逆断層の結果として発生しました。
地震の発生場所では、フィリピン海プレートがスンダ プレートに対して年間約 103 mm の速度で西北西に移動しています。
多くの沈み込み帯プレート境界と同様に、フィリピンでも中程度から大規模な地震が頻繁に発生します。今回の地震から250km以内で、過去100年間にM6以上の地震がさらに127回発生し、そのうち 15 件は M 7 以上でした。フィリピン地域の地震は、局所的な複雑な地殻変動を示す多様なスタイルの断層を示します。さらに、この地域では、浅い表面で起こる横ずれ地震から、沈み込む海洋スラブ内で発生する深部地震まで、さまざまな深さにわたって地震が発生します。
まだ大きな余震が続いており、被害の詳細はまだ分かりませんが、今後の報道を注視したいと思います。