相変わらず第一次所得収支だけが黒字で、3兆3271億円の黒字だが、経常収支の黒字幅は縮小し、589億円と、円安が国際収支にも大きく影響を与えています。
先月22日、政府・日銀が24年ぶりの円買い・ドル売り介入に踏み切りました。
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12日の外国為替市場で円が対ドルで下落し、一時1ドル=146円台と1998年8月以来およそ24年ぶりの円安・ドル高水準を付けた。政府・日銀が円買いの為替介入に踏み切った水準を下回った。強い雇用情勢を背景に米金利が上昇し、日米金利差の拡大を見込んだ円売りの動きが広がっている。ウクライナ情勢の緊迫化で基軸通貨のドルに資金が流れている面もある。
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寂しい話ですが、政府としては円安を利用して海外からのインバウンドを増やし、外国人に観光や買い物でお金を使ってもらうしかないのでしょう。
しかしそのために入国の水際対策を大幅に緩和し、入国上限を撤廃し、個人旅行も解禁、さらにマスク着用のルールも緩和する予定です。
私には目先の金に目がくらんだ愚行にしか見えませんが、欧州ではすでに第8波が始まりました。
下図は人口100万人あたりの新規感染者数(7日間移動平均)ですが、日本と比較しやすいように人口1億人あたりにするとドイツは1日12万5876人、フランス8万2990人、イタリア6万9513人、EU全体では5万6936人。
英国は6日までしか統計が出ていませんが、統計処理が追い付かないのか?
フィリピン1785人は奇跡か統計が壊れたのか?
このグラフから推測すると、これからさらに急激に増加するのではないかと思います。
しかも日本のコロナ新規感染者数は下げ止まってきたように見えますし、この冬はコロナとインフルエンザの同時流行の可能性が極めて高いとのこと。
このタイミングでコロナ対策を緩和して大丈夫か?
どうか無事に年末年始、そして春を迎えられる事を祈ります。