最近の日韓関係の悪化、嫌韓感情だけで喜んでいる人も多いようですが、日本の経済に与える影響はいかがなものか?
ネトウヨのように単純に喜んでいて良いものか、考えてみます。
上図水色の貿易収支はここ数年黒字幅は少なく、月によってはマイナスの月もあります。
下表の6月は7593億円の黒字ですが、7月は2496億円の赤字となっています。
出典:
“令和元年7月分貿易統計(速報)の概要”から地域別の収支を見ると、米国とアジアが黒字、EUと中国が赤字となっています。
ではアジアで黒字額が大きいのはどこかといえば韓国ですが、これは今後大幅に失われるであろうと思います。
6月は509億円の黒字に転じたサービス収支ですが、その内容は以下のようなものです
- 輸送:国際貨物、旅客運賃の受取・支払
- 旅行:訪日外国人旅行者・日本人海外旅行者の宿泊費、飲食費等の受取・支払
- 金融:証券売買等に係る手数料等の受取・支払
- 知的財産権等使用料:特許権、著作権等の使用料の受取・支払
そこで訪日外客数を見ると75%が東アジア、中でも中国・韓国は双璧です。
これも今後大幅に失われるであろうと思います。
こうやってみると輸出企業や観光地が直接的に打撃を受けそうですが、その影響がどこまで波及するか? それでなくとも消費増税の影響が懸念される時、日本経済へのマイナス要因の影響は大きいと思います。
最後にアメリカの経済誌Forbes日本版の記事を紹介します。
“韓国への経済制裁が引き起こす、日本にとって「最悪のシナリオ」”
前略
全文は上のリンクをクリックしてお読みください。
日本政府や経済産業省は「あれは韓国にお灸をすえたのであって、さらなる輸出規制強化や禁輸を考えているわけではない」というのが本音のようだ。が、韓国にとっては「死活問題」そのもの。韓国政府が進める内製化の動きを止めるのは難しいだろう。
韓国の半導体・エレクトロニクス関連の素材や部品、生産装置の内製化は韓国向け輸出の激減だけでなく、「共同開発」の機会を失い製品技術力が低下することで日本のサプライヤーの国際競争力にも打撃を与えるだろう。欧米や中国市場でも韓国製の素材や部品、生産装置との競合にさらされ、現在は70~90%を占めている世界シェアを失うおそれもある。
そうなる前に経営不安をおぼえた国内サプライヤーが、海外の投資ファンドや企業からのM&Aを受け入れる可能性もある。日本では数少なくなった国際競争力の高い企業や技術が、国外へ流出することにもなりかねない。以上
マスコミも国民ももっと冷静になる必要があるが、それを期待するのは無理でしょうか?