友人Y氏が招待券を二枚ゲットしてくれたおかげで、昨日の午後に芸劇に行ってきました。パシフィックフィルハーモニア東京の講演会です。パシフィックフィルハーモニア東京は、かつての東京ニューシティ管弦楽団ですね。かつて何回か足を運んだ記憶があります。この日の出演とプログラムは次のとおりでした。お席は2階L列43番。

 

 出演  指揮 飯森範親
     ピアノ 小菅優

 

 プログラム 西村朗 カラヴィンカ(ピアノソロ)

           《ピアノ協奏曲》 (2023年度委嘱作品)
       ブルックナー 交響曲第7番 ホ長調

 

 元々は協奏曲と交響曲の2曲の構成だったのですが、昨年9月に西村さんが亡くなったこともあり、追悼的な公演になりました。今回、当初のプログラムに加えて新たにカラヴィンカが加えられた次第です。この曲は、小菅さんのために書き下ろした曲なのだそうです。

 

 2曲目の協奏曲は、ある意味未完成です。3楽章で構成されるはずだったのですが、病魔のために完成を断念し、2楽章だけを取り上げて協奏曲としたとのこと。かなり激しい曲でした。

 

 そしてブル7。西村さんもこの曲に傾倒されたのだとか。オケの配置は第1ヴァイオリン、チェロ、ビオラ、第2ヴァイオリン、コントラバスは第1ヴァイオリン後方という配置でした。小生の席は、上述の配置もあって、最高のお席でした。パンフには「ブルックナー開始」とありましたが、第1楽章のトレモロ、それに続く「天国への階段」は最高!!もうワクワク、ゾクゾクです。第2楽章は、ワーグナー葬送でもありますが、まるで西村さんの葬送でもあったように思いました。

 

 全体として中低域の弦はもとより金管全体が実に鮮烈に聞こえてきました。ホルンの響きも最高でした。このオケのメンバーは結構若い人が多く、それもあってか本当に伸びやかな演奏で大変良かったです。結構大きな音量で、ホール全体に音が響く様子は圧巻の思いでした。

 

★★★★★

 

終演後、Y氏と芸劇近くの銀座ライオンで一杯。Yさん、どうもありがとうございました。