共和副大統領候補選びに熱 トランプ氏、忠誠心重視【米大統領選2024】
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【ワシントン共同】米大統領選の共和党候補指名争いで独走するトランプ前大統領(77)は、本選を見据えて副大統領候補選びを本格化させている。女性や非白人を選ぶとの見方があり、候補と目される政治家は集会に駆け付け、アピールに余念がない。トランプ氏が重視する忠誠心が鍵を握りそうだ。
女性ではエリス・ステファニク下院議員(39)や中西部サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事(52)が取り沙汰される。ステファニク氏はいち早くトランプ氏の再出馬支持を表明。ノーム氏は、指名争い初戦の中西部アイオワ州以降、積極的にトランプ氏の集会に参加している。トランプ政権で大統領報道官を務めた南部アーカンソー州のサラ・サンダース知事(41)も候補だとみられている。 男性では、指名を争ったが撤退し、トランプ氏支持に回った黒人のティム・スコット上院議員(58)や、トランプ政権で住宅都市開発長官だった黒人のベン・カーソン氏(72)の名前が挙がる。 トランプ氏は穏健保守や無党派層、非白人層の支持に広がりが欠け、副大統領候補の人選で弱点を補いたい考え。忠実な部下だったマイク・ペンス前副大統領(64)が前回大統領選の敗北結果を覆すのに協力しなかったことに激怒した経緯もあり、忠誠心を重視する。トランプ氏は今月10日、副大統領候補を「誰にするか分かっている」と発言したが、ロイター通信によると、実際にはまだ決めておらず、側近らに「この人はどうだろう」と連日尋ねている。 副大統領は、大統領が死亡した場合などに大統領職を継承する順位で1位。再選を目指す民主党のバイデン大統領(81)は副大統領候補に現職のハリス氏(59)を充てる方針だが、実績に乏しく国民の評価は低い。本選がバイデン氏とトランプ氏による高齢者対決になれば、副大統領候補が勝敗を左右する可能性もある。