少し前ですけど、切れそうになったお客がきました。
初老のおっさんだったのですが、
「お客の事を考えてもっとこういう仕事をせなあかん。」
とか、私に説教をしだしてきたからでした。
まぁ、私自身がちょいと疲れていて余裕がなかったせいもあるでしょうけど、
「他人がこの店のやり方に口を出すんじゃねぇ」
と、言いそうになるのをぐっと、こらえて「あぁ、そうですね。」と答えました。
でも、きっと私の怒気に気がついたのでしょう。その後はあんまり私に話しかけてこなくなりました。
後からこんな事を考えていました。
年寄りというのは、道徳的な事で説教をはじめるからたまりません。まぁ、自分自身の若さ故の過ちに気づいていないという可能性もありますけど、だったらそれなりの物言いをして欲しいなぁと思うわけです。わかりやすくいうなら『気づかせよう』という配慮が全然ありません。単に、自分の言いたいことを歳を傘にきて、偉そうにしゃべってるわけです。
無駄に歳をとるというのはこういうことかなぁなんて思ったわけです。
で、こんな事をいっていると、
「お年寄りには耳を傾けて、話をきかなきゃ駄目です。」
みたいな道徳論を言い出す人がでてきて、私に説教をしはじめます。
「老いも若きもかわらんなぁ。」
そんな感想を漏らしてふと気がつきました。
人間なんて、歳をとってもきっと大してかわらんのだろうなぁと・・・。