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レアアース中国依存脱却へ
20日に中共官憲の罠に掛かかり、不法拘束された日本人・「フジタ」の4人のうち、昨日30日、3人は解放されたが、一人が残っている。これは、韓総理も見ていないという「証拠ビデオ」の公開を阻止するための人質であることは明確である。日本政府は躊躇することなく、公開すればよい。その結果、もし中共が不当な行動に出れば、国際社会からの信頼は失墜することは明白である。
一方では、戦略兵器として利用され始めたレアアースの中国依存を回避することで、世界中が動き出したことは、結構なことだ
産経ニュース
米国もレアアース中国依存脱却へ下院で法案可決 日本への輸出停滞に危機感
2010.10.1 00:34
【ワシントン=渡辺浩生】米国防総省が、軍事技術に不可欠なレアアース(希土類)の中国への依存が国家の安全保障にも影響を与えかねない、として対中リスクを多角的に分析する報告書を近く公表することが明らかになった。中国漁船衝突事件を契機に日本へのレアアース輸出手続きが停滞している問題が米国内の危機感を高めており、下院本会議は9月29日、国内需要の9割以上を中国から輸入しているレアアースの自給体制の確立を目指す法案を可決した。米国の動きは豊富な資源を政治的に利用する中国の外交方針にも影響を与えそうだ。
米国はもともとレアアースの生産国だったが、2000年代初頭にカリフォルニア州の主要鉱山の閉鎖を機に生産を停止した。
米国防総省は1年前から、中国依存が国家安全保障にもたらすリスクを多角的に調査・分析しており、同省報道官によると10月中旬に報告書を公表する方針。
エネルギー省も、
(1)国産再開を含めた供給網の多様化
(2)代替材開発
(3)効率的な利用の促進
-を柱とした自給戦略の策定を急いでいる。
下院が可決した「レアアース再生法案」は、持続可能な供給体制の確立に向けて、研究開発計画や生産施設への資金支援策の策定を政府に指示するものだ。
法案を提出したダールケンパー議員(民主)は中国漁船衝突事件にからんで中国から日本への輸出手続きが停滞している問題を「危険信号」と呼び、「中国が市場支配を他国への影響力に使いたいなら、米国は国内市場の復活で対抗する必要がある」と訴えた。上院も法案審議を開始する。
米鉱山大手モリコープ・ミネラルズは傘下の加州の鉱山でレアアースの採掘・生産を再開させる意向を3月の下院公聴会で示した。ただ、米政府監査院(GAO)は4月に議会提出した報告書で、米国の供給網の再構築には最大15年かかるとも指摘している。
中国は、1990年代初めに最高指導者の鄧小平氏が「中東に石油があり、中国にはレアアースがある」と述べるなど世界支配へ布石を打ってきた。
中国国内の産業に優先的に供給するため、輸出割当量は年々縮小され、今年の割当は前年比40%減。「12年までに中国以外の世界で重大な不足が生じる」(モリコープ社)という予測もある。
貿易摩擦に発展する可能性もあり、米通商代表部(USTR)は産経新聞に、中国の輸出制限についての調査を始めたことを明らかにした。
レアアース「脱中国」加速 日本から見返り期待、中国の思惑外れる?
2010.9.30 19:56
大畠章宏経済産業相は30日、日本経団連との意見交換で、平成22年度補正予算にレアアース(希土類)の安定調達策を盛り込む方針を明らかにした。今後、官民が一体となって、レアアースの過度な中国依存から脱却を図る考えだ。中国側は、レアアース供給で揺さぶりをかけ、日本から環境技術の移転を引き出そうともくろんでいたとみられるが、その戦略は修正を余儀なくされそうだ。
中国は1980年代から鉄鉱石やウランなどから採取されるレアアースの輸出に着手した。安い人件費を武器に世界各国に供給し、昨年は生産量で世界の約97%を占めた。
自動車や家電などハイテク製品の生産に欠かせないレアアースは、いまや中国の資源外交の切り札の一つとなっている。
今年7月には、国内需要を優先するとの理由で、下期の輸出許可枠を大幅に縮小。さらに尖閣諸島での中国漁船衝突事件を受け、時事上の報復措置として、輸出を一時停止した。
ただ、中国国内のレアアース生産をめぐっては、課題も多い。無許可で参入する業者が後を絶たない上、放射性物質を含む鉱物を放置したり、化学薬品を垂れ流すなどで土壌や水質の汚染問題が深刻化している。
9月上旬に訪中した経済界の日中経済協会は、中国政府にレアアース輸出制限の緩和を要望。これに対し、商務省幹部は「このまま輸出を続けると中国の埋蔵量はあと15~20年で枯渇する」と説明した。さらに、李克強副首相は「中国は国民1人当たりの資源量が少ない。資源の節約と環境保護が重要だ」と強調。その上で、「日本の技術に期待している」と、暗に見返りを要求した。
経済団体関係者は「レアアースをエサに土壌改善など日本の環境技術を引き出す作戦」と解説する。
中国はレアアース生産量では世界一だが、埋蔵量は3割強にすぎない。カザフスタンやベトナムなど世界各地に眠っており、12年には米国や豪州で新たな生産が本格化する見通しだ。