山形県中部の東根市にあるJR東日本の駅は「さくらんぼ東根」で、市内で栽培が盛んなサクランボを印象付けている。そして、この駅は山形空港が近い。

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伊丹空港からやって来る飛行機の山形空港着が9:10頃で、さくらんぼ東根駅発の新庄行「つばさ123号」は10:26発。空港から駅まではおよそ3.5㎞で、歩いても間に合いそうだが、ここはムリをせずにタクシーを利用した。

 

車が動き出すと、タクシーの運転手氏は、機内の様子を聞いてきた。少し混みあっていたと私が返事すると、「ひどい時には、飛行機が着いても誰も降りてこなかった」と氏が言う。誰もとは大げさかもしれないが、それに匹敵するくらいだったのだろう。今日は土曜日で機内は観光客が多かったが、山形空港の近くには多くの工場が立地しており、普段は出張などで空港が利用されているのかもしれない。コロナ禍での企業活動の影響を、運転手氏の声から実感した。

 

さくらんぼ東根駅の橋上通路からは、駅が盆地の中にあることを印象付ける風景が広がっていた。

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遠くに見える山々の先に雪化粧した部分がある。月山のような気もするが、定かではない。この後、列車の切符を購入したが、まだ発車時間まで
30分程度あるので、もう一度駅前へ出ることにした。構内には売店があり、地酒がショウウィンドウを飾っている。

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今までなら、旅の始まりを祝して一杯というところだったが、節酒のため明るいうちの飲酒は控えることにしている。この習慣も3ヶ月程度過ぎて、何とか定着してきている。売店はスルーし、おとなしく自動販売機で野菜ジュースを買った。

 

駅前通りのベンチで、ジュースを飲みながら昨夜の地元スーパーで買った値引きパンを食べていると、轟音がして飛行機が飛び立っていくのが見えた。今朝乗ってきた飛行機の折り返しなので、しばらく眺め続ける。

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 パンを食べ終わると、再び駅へ戻った。今回は駅前だけの滞在で終わったが、飛行機利用の際にはまた来るかもしれないし、近くの温泉も気になる。山形空港と駅の位置関係の雰囲気を感じられたのも収穫だった。