思わず声に発してしまったのが、「もったいないよ!」。

 

 

この歳で、大学に興味を持つ訳もなし縁もないのに、絵の影響で東京芸大の名前を時々目にする。

 

日展とかで、気に入った絵の画家を見つけて、出身大学にたどり着くと東京芸大だったりとか。

 

8年ぐらい前の森美術館で開催された会田誠の「天才でごめんなさい」あたりから、東京芸大に興味を持つようになり、その後、芸祭(東京芸大の文化祭)に行くようになった。

 

 

すごいところだよな。

東大よりも難関とも言われ、卒業生は行方不明になるという噂がある。

 

芸術に極めたというか才能が凄すぎて、卒業後の活動の場が社会には見いだせないとか、凡人の私には単純にそう思える・・・・というか、この本を読んでいて。

 

 

で、会社の同僚の彼女の話で、私と年齢的には6歳ぐらい年下だろうか。

Macの画面上で、イラレやらフォトショップだったり、不具合だったりの操作だったりで、あ~だこ~だと。

 

デザイン関係も横で見ていて、伝わってくるものがあったりで、ん~そんな感じかなって思えたり、それでもその人のデザインだから、偉そうに口出すことはしないが、そこは違うよ的なことは言ったり・・・・。

 

息抜きのつもりというか、気晴らし程度に、本人にも興味があれば、出かけて見てはの思いで、毎年上野の芸祭に行くんだよ~って。

 

才能ある若い芸術家の生徒達の文化祭だから、凡人な私には刺激を受けるし、活気と

楽しさが伝わってくるのが何より(難を言えば、時期がまだ夏で暑い。世間の文化祭より早すぎる)。

 

例え芸祭に興味がなくても、隣は上野公園だし、動物園もあるし、博物館もある。

どこかしらに癒やしポイントもあるだろうから、行ってみると面白いかもよのつもりで言ったら、

 

芸祭? 東京芸大の? あっ、母校です。

 

自分の目の前に、その憧れの芸大卒の人がいつも座っているのか!

あまりの驚愕に、思わず声に発したのが「もったいないよ!」。

 

こんな陳腐な会社にいちゃのつもりで、

その才能を発揮できるところは、もっと他にもあるでしょう。そんな・・・・。

 

専攻は?(まさか絵画科だったら、どうしよう。見る目が大きく変わるゾ。)

 

 

久しぶりにこの本を見返してみたら、専攻はこの本の作者の奥さんと同じでした。

もう一度読んでみよう。

 

本からの引用ですが、凡人との違いはまさにこれじゃないだろうか。

 

「例えば家が欲しくなれば、僕はどうしても賃貸と分譲とどっちがいいかとか、価格がこれから上がるのか下がるのかとか、考えてしまう。通帳とにらめっこする作業が、家を手に入れる作業になる。

 

 妻はきっと、自分で建てるという選択肢を出せるのだ。もちろんお金を使えば時間は短縮できるが、それはあくまで選択肢の一つというわけ。」

 

今度、芸祭案内してもらおうかな。