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前回、血液中の

がんの遺伝子検査の結果、

遺伝子レベルでがんが検出され、

血中循環腫瘍DNA陽性

であることがわかった。


医師から

今の状態では

化学療法とか

出来る治療は無いとの事で

治験を薦められた。


抗がん剤の治験だ。


ある抗がん剤が、

再発予防に効果があるかを

調べる試験だ。


この薬が抗がん剤なのか

抗がん剤に似せた

偽薬「プラセボ」か

わからないように

投与して経過を見る

二重盲検という方法らしい。


二分の一の確率で

はずれればプラセボになって

何の治療にもならない。

抗がん剤だと思って

服用していれば

何がしらの効果はあるかも

しれないが。


詳しい説明を聞くために

臨床研究コーディネーター室

(CRCという)

に行き、

担当者さん

(コーディネーターという)

に話を聞く。


来週また来院して

検査をして薬を貰って帰る。

その日の夜から

飲み薬を5日間服用、2日休薬、

また5日間服用

その後2週間休薬で1コース。

それを6コース繰り返す。


2週あるいは4週毎に血液検査、

8週毎に造影CTを撮る。


治験の途中で再発とかあれば

通常のがん治療に切り替える。


飲んでる薬が

抗がん剤なら大当たり

高額な抗がん剤の治療が

只同然で出来る。


プラセボだった場合の

メリットは

採血やCTの検査の間隔が

短くなる事で、早く再発が

見つかるかもしれない事。


とはいえ、

診察とか造影CTの費用は

患者が普通に支払うわけだ。

造影CTはそこそこ高い。

回数が多くなる分負担は増える。

そう考えるとハズレは

あまりメリットは無いような?

でも抗がん剤の

副作用で苦しむことはない。


抗がん剤をやったことがある

患者には

副作用が出るか出ないかで

すぐわかるのでは?

とも思う。


そんなくじ引きみたいな方法

じゃなく、

普通に投与して

もらえないのかと

コーディネーターさんに

厳しく詰め寄る。

そこは医師の判断です

と言われる。


残念ながら目に見える

再発が無いと

治療は出来ない状態らしい。

理不尽な気もする。


今後のために実験台になると

いうことかといったら、

そうではありませんと。


まあとりあえず

治験をやってみる事にする。

何もしないよりはいい。

コーディネーターさんに

文句を行っても仕方がない

嫌ならやらなければいいだけ

だから。


何か、もやもやしながら帰る。

午後は散歩に行き、

途中で買い物して買って帰る。

色々考えていたら

帰るのがちょっと

遅くなってしまった。


抗がん剤をやりたくない人は

そもそも治験なんて

申込まないだろうから、

治験を申込む人は

積極的に抗がん剤の治療を

希望する人だろう。


いざ始めてから

プラセボだとわかったら

結構ショックだろう。

それを半年も続けるわけで…


でも副作用の辛さも知っている


いずれにせよ

治験は始まる。



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