がんが発覚した2020年の夏は、

今よりコロナ感染者数は

少なかったが、ワクチンとか

治療薬も承認されておらず、

日本中が

手探りの状態だったと思う。


総合病院での診察は、基本、

患者さんのみで、付き添いが

必要な患者さんのみ、

2名まで許されていた。


がん専門病院を受診した際は、

1人で外来受診したら、

次回からは

ご家族も1名付いてきて

もらってくださいと逆に

言われてしまった。

高齢者だからか?

それともそういう方針か?


2020年の9月に入院する時も、

家族は1階までで

病棟には行けず

受付で家内とお別れになった。

家内は泣いていたが仕方ない。

当然面会も出来ず、

洗濯物は、バッグにいれて

看護師さんに渡し、

1階で受け渡し届けてくれたが、

看護師さんに、

奥さん泣いてましたよ

連絡してあげてください、

と何度か言われた。

唯一手術の前後だけ面会出来たが、

後はずっとLINEでの

やりとりだった。


入院中も他の階や病棟には

行ってはいけないので、

同じ廊下を行ったり来たりして

歩いていた。

1階の売店に買い物に

降りるときも、看護師さんに

許可をとってからなど、

かなり厳戒態勢を敷いていた。

コロナ感染者を

受け入れている病院ではないが

時々クラスターが出ていた。


外来でも発熱患者には

慎重だったようで、

入院前、内視鏡検査、CT、MRI

と検査が続いているときに、

最後の胃カメラの後、

水分制限のためか夜になって

発熱してしまった。

急いで病院に電話したが、

家で解熱剤を飲んで様子を見て、

明日の朝また電話してくれと

言われる。

掛かり付けだからと頼んでも

他所に行ってくれの一点張り。

朝になっても熱が下がらず、

仕方無く朝8時過ぎに

病院へ電話して見ると、

再び他所に行ってくれと。

昨日と話が違う。

粘ったら、主治医が出勤したら

聞いて折り返し電話しますと

事務の方。

連絡を待っていると

9時過ぎに電話があり、

ようやく来て下さいと言われる。

主治医はこんな時期だから、

皆敏感になってると言っていた。


化学療法中にも、

骨髄抑制で白血球が減少し、

白血球を増やす薬を

注射した2回目の時、

夜になって腰痛と38度まで

発熱してしまった。

主治医には、熱が出たら

すぐ検査するので、電話して

すぐ来てください、

と言われていたので、

電話したところ、

主治医が居ないので

対応できませんと断りの返事。

ここで断られたら、当然

他の病院で受けてくれるはずも

ないので、主治医には

熱が出たらすぐ来るように

言われたことを何度も粘って

伝えると、ようやく主治医に

連絡を取ってみますとの事。

電話で1時間程待たされたが、

当直の外科医師が診察してくれる

事になり、病院へ行った。


コロナ禍ならではの対応で、

現在はワクチン接種も進み、

簡単にPCR検査が出来るので

そんな事はないと思う。

昨年、がん専門病院に

入院した時は、

入院時に全員PCR検査を

実施していた。


クラスターが出た病院は

全国に多数あり、中には

テレビの報道番組などでも

取り上げられた病院もある。

大勢の職員や入院患者を

守るためには、

病院の対応も慎重にならざるを

得ないのかなと思う。

 

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