リアル古本屋がネット古書店へ | 古本屋開業応援ブログ

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こんばんわ。
カラス店長です。

昨日、知り合いのお店の閉店情報を聞きました。
また1人減ってしまうのか・・・
どんどん古本屋は減っていますね。
本当に寂しい限りです。

なので、今日は
撤退するリアル古本屋について
ダラダラと文章を書いてみたいと思います。


さて、閉店したお店の店主の
身の振り方について気になるところですが、
実は数年前までとあるパターンが多かったです。

それは、
リアル書店を閉店して、
ネット書店に移行すること。

まあ、ネット書店になれば、
家賃は安く済みますし、
人件費もかからないでしょう。
なので、固定費がかかりません。

どうせ、今時の古本屋の店売りは、
1日、1万円~3万円程度ですからね。

それ以外はほとんどAmazonに頼っています。

例えばですが、
東京で30坪の店を営業していたとします。

青梅の方に行かない限り、
だいたい古本屋が入れるテナントは坪1万ですので、
30坪で30万円の家賃です。

これが、ちょっと田舎に引っ込んで、
家賃が5万程度の倉庫物件を借りることが出来れば、
25万円分の利益を残すことができます。

そして、人件費は0円ですみます。
当店の場合は人件費は月約30万円を見ています。
一日1万円を予算に組み込んでいるからです。

ネット古書店になれば、
1人で出来るから人件費も0になり、
30万円分の利益を残すことができます。

そう、ざっと計算しても55万円の利益が残るのです。

でも・・・

リアルからネットへ移行すると、
大きな問題が残ります。

買取ですね。

買取をしっかりと確保することが出来れば、
リアル店舗の古本屋が
ネットに移行しても絶対に成功します。

なので、多くの移行する店舗の経営者は、
常連さんに対し、ネット買取を誘致して撤退します。

そして、新たに
ネット買取と出張買取で
仕入れをするんですね。

背取りをするかしないかは個人差がありますが、
私が感じた範囲では、
リアル古本屋からネット古書店に移行する人は
あまり背取りをやらないようです。
性格的な問題ですね。

で・・・・

そのネット古書店にした後の行く末ですが、
あまり良い噂を聞きません。

リアル古本屋店主がネット古書店に移行して
大儲けをしたと言う話は聞いたことがありませんし、
行方不明になる人も多いです。

Amazonのアカウント上でも
消えるお店が結構あります。

と、いうことはですね・・・
「リアル古書店を閉めるくらいなら、
 古本屋自体を辞めてしまえ。」
なんて事を、私は考えてしまうんですよね。

でも、古本屋を長くやっていた人は、
それ以外の仕事を知らないんですね。
他に選択肢が無いんですね。

だから、私は余裕があるうちに、
色々な仕事を研究しておくことが、
とても大切だと思います。

教材は店の棚にいくらでもあるんですからね(笑)

最後に最近読んで面白かった本を一冊。


野心のすすめ (講談社現代新書)/講談社
¥777
Amazon.co.jp

古本屋店主があまり好きでない林真理子さんの
ぶっちゃけトーク満載の新書です。
私としては激しく同意した本。

私も野心をもって生きていきたいと思います。