三浦しをん 講談社文庫 (2011) 2015
STORY:
定年予定の辞書編集者・荒木は、新しい辞書「大渡海」を作る自分の後任として、営業部の馬締(まじめ)を見出して…。
感想:
「舟を編む」はめちゃくちゃ人気で、当時も読みたいと思ったのだけれど、図書館の予約もなかなか取れないし…とそのままに。
近頃、ドラマ化されたりして、そういえば読んでなかったな、と思い出して、図書館に予約しようと見てみると、やはりだいぶ人気は下火で、わりにすぐに借りられた。
しかし、最近もまた何やら身内で心配事が多かったりして、そうすると、もともと本を読む時間をなかなか取れない状態であることもあり、さらにさらに本が読めない。なんだか内容が頭に入ってきにくいというか…。
それでも、何とか延滞してしまったけれど、読み終わった。
内容は面白い。絶対に面白い。それなのに、自分の心理状態でなかなか本の世界に没頭できない。悲しいと思う。
きっと内容はほとんどの方が知っていると思うが、国語の辞書を作る編集部に配属された馬締が辞書を作るまでの過程が描かれている。
読んでいて思った。こういうところで働きたい…。
最近、働かないとなーと思いつつ、家の問題なども山積みでなかなか新しい仕事を探すところまでいかないのであるけれど、やっぱり仕事をするなら、好きな仕事、自分が没頭できる仕事がいいなと思ったりした。
でも、こういう仕事で雇ってもらえるってこと、なかなかなさそう。
やはり三浦しをんの描く職業人の小説は、色々な新たな世界を知れて面白い。
どんな仕事も突き詰めていくとそれなりに奥深い世界があるなと思うのであった。
↑ドラマ版