『人のセックスを笑うな』  山崎ナオコーラ | ページをめくった先に広がる世界と解け合う心

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人のセックスを笑うな (河出文庫)/山崎 ナオコーラ
¥420
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***この本は2010年2月に読了しました***
19歳のオレと39歳のユリ。恋とも愛ともつかぬいとしさが、オレを駆り立てた…美術専門学校の講師・ユリと過ごした日々を、みずみずしく描く、せつなさ100%の恋愛小説。「思わず嫉妬したくなる程の才能」など、選考委員に絶賛された第41回文藝賞受賞作/芥川賞候補作。短篇「虫歯と優しさ」を併録。
(Bookデータベースより)



開いてすぐにページの上下の開け方や行間の開け方とかにはびっくりした。
ただでさえ薄い本なのに、それだけでページ数以上に薄っぺらい印象を持ってしまいました。ぬぬぬ。。。
さらに表題作に加えて「虫歯と優しさ」も収録されてこの厚さですもんね。
たぶん題名と作者名と装丁の3段出オチ的に感じてしまったのは、自分だけじゃないのではなかろうか。
とは言え、確かに読みやすいし、文章もきれいだし。一文一文の文章も短いのでテンポはいい。
ただ、キツく言うと、まぁそれだけ。テンポの部分も逆を言えば、物足りなさに繋がった。



と言うことで、個人的にはちょっと響かなかったなぁ。
設定や所々のセンテンスにちょいグッとくるところはあるんだけど、それが続かないのと、全編的に物足りない感じが勝ってしまいました。
共感できなかったと言うか、何処まで言っても他人事に思えてしまい、感情移入できなかったのが残念でした。
まぁ最近、こういう系の恋愛小説がどうも苦手な自分がいることを自覚しています。
どんな本にも、どんなジャンルにも読むタイミングってありますよね・・・。


あと、読んだ後に知ったが、映画化されてたんですね。
主演が永作博美と松山ケンイチだったとは・・・、全然イメージが違ったな。


花火の儚さは好きなので、ラスト付近の冬の花火の情景と、花火の火を消さずに次々に繋げる感じが、新しい何かに向かって繋がっている前向きな雰囲気とリンクさせているようなところは中々に良かったです。



「燃えている火はいつか消えるものだ。それゆえに、燃やさずに静かに仲良くはいられないものか、と願う。」

「会えなければ終わるなんて そんなものじゃないだろう」




「人のセックスを笑うな」 「虫歯と優しさ」
二編を収録



★★★



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