石田衣良「4TEEN」 | イイオンナの為の「本ジャンキー」道
2006-02-07 01:54:17

石田衣良「4TEEN」

テーマ:石田衣良

石田衣良作品は本当に様々な作風があり、簡単に「こういう本を書く人」という

説明が難しい作者の1人です。

IWGPシリーズを読んだ人は、あのマコトのイメージが強いですし、

最近の本(特に短編集)を読んだ人はまた違った印象を持っているでしょう。


そんな彼ですが、私が中でも好きな1冊がこれ「4TEEN」です。


4TEEN 4TEEN
石田 衣良

新潮社 2005-11-26
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2003年の直木賞受賞作です。

この本で石田衣良を知った方も多いのではないでしょうか?


この本には、東京の下町「月島」に住む4人の少年が登場します。

14歳という多感な年頃の少年たちを描く青春ストーリーです。


ちょっとお金持ちの子、家庭内暴力に悩まされながらも明るく過ごす子、

早期老化症候群という、通常の何倍ものスピードで老いてゆく病気と闘う子。

様々な悩みを抱えながら、今という時代を一緒にすごす友を何より大切にしながら、

友情や恋、暴力、病気、そして14歳らしい「性」への関心。


様々な状況や様々な人と出会い、都度右往左往し、でも前に確実に進む

彼らの様子は、大人になりきってしまった私にとってすごく眩しいものでした。


この作品は同じ登場人物達に巻き起こる様々な話を短編集風にまとめています。

特に印象に残っているストーリーは2つあります。


1つは病院を抜け出した末期の癌患者との出来事を記したものです。

初めて「人の死」を目の前にする少年達。

末期患者とどう接して行けばいいのか。

そしてきっと自分達よりも早くそのときを迎える早老症の少年。

彼等が取る行動は、大人からすると間違ったものなのかもしれませんが、

彼等がその末期患者の為に一番良いだろうと考えて選んだ選択に対して、

非難できる大人ばかりではないでしょう。

私はその彼等の気持ちを考えてると、目頭が熱くなってしまいました。


そして、もう1つは、仲間の1人がふとした事で実の父親を死に至らしてしまうストーリー。

昨日まで一緒に居た仲間とどう接するのか。

周りの大人の反応は自分達にとって正しい指南なのか、それとも...。


前編にわたって、「友情」が色濃く現れている1冊です。

男の子達の友情というとちょっと青臭そうですが、子供から大人になろうとしている

時期のアンバランスさがなんとも懐かしく、そしてたくましく感じられる本。

(私たちのときに比べて随分大人でクールな感じもしますけどね)


懐かしさも手伝って、読み終わり、非常に爽快な印象を受けました。


いつから大人は型にはまった考え方しか出来なくなるんでしょうね。

いや、そういう考え方以外は世間に受け入れられなくなることを知る辺りから

人はちょっとゆがんで行くのかもしれません。


4TEEN スペシャル・エディション この作品は映像化されています。

 出演:角田紳太朗/柄本時生

私はまだコレを見ていませんが、見た方のコメントを探すと、

どうも非常にいい作品の様子。

出演している少年たちの演技が非常に良いようです。

ちょっとみてみたくなりますよね。

それから、昔、「ズッコケ三人組」という本がありました。

私はこのシリーズが大好きで、何度も読み返した記憶があります。

このシリーズもちょっと前に完結したそうですが、最近、中年になった3人組みの本が

出版されたようです。

まだ読んでいないのですが、あの自由奔放な3人がどんな大人になったのか、

少し興味があります。でも中年って...(笑)



それいけズッコケ三人組 ズッコケ三人組の卒業式 ズッコケ中年三人組 左:記念すべき1作目

中:シリーズ最終巻。最後は大泣き必死!

右;噂の「中年」シリーズ。き、気になる!

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