不倫はいけない
人の道に外れている
そんなことは 
大抵の人は 分かっているだろう

相手に 好感を持ち
性欲の高まり があり
見せかけの優しさでも 喜びを感じ
そして 体の関係ができれば
理屈ではどうにもできない 
執着がうまれる

そうなってしまえば
その現実と 
在りたい自分との 
ギャップに混乱し
冷静な判断が できなくなるのだと思う




夫は 自分勝手な人間だと思うが
根っからの悪人ではない
罪悪感もあり 良心もあるのだ

自分の弱さ 狡さ で
関係を持ってしまった女を
無下にすることはできない 


そして 女が 
以前から 交流を絶っていた
女の夫との 離婚を 
自分との結婚の為と 結びつけたのは
正直 思いがけないことだったが
それは とても重い事実であり

女への償いを 
意識せざるを 得なかったそうだ


別れ話になると 女からは
長年に渡る苦しみを 強調され
誰のせいで 離婚したと思うのか
と 言われ
最後には 死ぬ と泣かれ

関係を 続けるしかない と
考えたらしい



性的欲求 と 罪悪感
そして 中途半端な良心 



夫は 
関係を続けることが 
女の望みでもあるし
そうすることが 償いであり
優しさのつもり 
だったかもしれないが

私には それは自己満足であり
相手の幸せを 
度外視していると感じる


罪悪感の 向かう先は
ただただ 責められたくない
相手を 黙らせたいという
保身の為の 言動だったと思うのだ



そうして 幼く歪んだ愛もどきで
自分も相手も蝕む 共依存関係に陥り
戻ることも 進むこともできず
自分達ではどうにもできなくなって
いたのではないだろうか




不倫では陥りやすい 共依存
この関係は 断ち切るしか道がない