夫は2020年の12月を最後に日曜の練習に行くのをやめました。

 

練習日は不定期に行く土曜の夜の練習だけになりました。

 

夫は、その練習が始まる前にIさんとゴルフの打ちっ放しに行くようになったのですが、そこへ不倫相手も呼んで3人で過ごす時間を持ったり、練習の帰りに一緒に食事をすることで出掛けなくても済むように誤魔化していたそうです。

 

この頃にはもう相手に会うのは、この土曜の趣味のスポーツの練習だけになっていました。

 

まだスポーツを教わりたいという口実で夫とよりを戻した不倫相手でしたが、結局は「このメニューはやりたくない。その練習は私には必要ない。やっても意味がない。」と夫の指示に従わなくなり、練習の中で関わることもなくなっていったそうです。

 

今週は出掛けられる?

○日はどう?会えない?

今週の練習は来れる?

 

と相手からは連絡があったそうですが、無理やりな理由をつけてどこかへ出掛けるのは断り続けていたそう。

 

2019年の終わり頃から、どこに出掛けるわけでもなく恋人同士とは呼べない関係になっていた2人。

 

ついに相手から

 

どうして2人で会ってくれないの?

私のことどう思ってるの?

 

とLINEが来たそうです。

 

次の練習に行くから、そのあとに話そう。

話したいことがあるから。

 

と夫は返事をしたそう。

 

練習の後に例の日帰り温泉の駐車場に相手を呼び出し、相手の車で話をしたそうです。

 

「どんな話?何か怖いんだけど。」

 

「ずっと2人では出掛けないようにしてたし、もう俺の気持ちは分かってるよね?」

 

「またそういう話?前も別れたくないって言ったじゃん。」

 

相手は3度目の別れ話に呆れたように薄ら笑いを浮かべていたそうです。

 

「前にも言ったよね?俺は子どものためにもこの先、結婚する気はないって。結婚したいんだよね?」

 

「うん、結婚はしたいと思ってる。」

 

「だったらもう他の人を探した方がいいと思うよ。」

「俺はもうこんな歳だし、そっちはまだ若いんだから同じ歳ぐらいの人と一緒になった方がいいよ。」

 「それに俺はこれまでも何回も別れたいって言ってきて、もう無理なのは分かってくれない?」

 

夫は相手を懇々と説得したそう。

 

「そっか、そうだよね。分かった。」

「今まで、ありがとう。」

 

このときには2人の関係は本当に冷めきっていたそうなので、相手もシクシクと泣きながらも最後は納得はしていたそうです。

 

「でも、練習と試合は今まで通り誘ってもいいかな。」

「今までみたいに連絡はしてもいい?」

「友達もいないし、彼氏ができるまでは今までみたいにLINEしたい。」

 

「うん。」

 

とにかく別れたかった夫は、しつこい相手に生返事をして「もう行くから。」と逃げるように車から降りたそう。

 

やっと終わったと清々しい気持ちでその場を後にしたらしい夫でしたが、その関係はなかなかスッキリとは切れませんでした。

 

2021年の4月のことでした。