【キャバレー】 | お気楽たまこの観劇日記

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たまこの趣味である観劇感想ブログです。
お芝居以外にも、ライブや映画なんかの感想も書いてます☆



会場:東京国際フォーラム ホールC
日時:2012年3月16日(金) 18時半開演
座席:1階 14列 27番
脚本:ジョー・マステロフ
作曲:ジョン・カンダー
作詞:フレッド・エブ
修辞・訳詞・演出:小池修一郎


<CAST>

サリー / 藤原紀香
クリフ / 大貫勇輔
MC / 諸星和己
シュナイダー / 杜けあき
シュルツ / 木場勝己
コスト / 高嶺ふぶき
エルンスト / 増沢望


<STORY>

1929年、作家志望のアメリカ人青年クリフ(大貫勇輔)は、放浪の果てに退廃の都ベルリンにたどり着き、女主人シュナイダー(杜けあき)の下宿に腰を落ち着ける。そこには心優しい果物商シュルツ(木場勝己)、娼婦のコスト(高嶺ふぶき)らも住んでいた。

毎夜、刹那的な宴が繰り広げられるキャバレー「キット・カット・クラブ」で、クリフは美しい歌姫サリー(藤原紀香)と運命的に出会う。奔放なサリーは彼の宿に転がり込み、二人は恋仲に。サリーの妊娠をきっかけに、クリフは生き方を変えようと決意する。そして生活費のため、ドイツ人の友人エルンスト(増沢望)に頼まれた怪しげな運び人の仕事を引き受ける。そんなクリフの変化に、サリーは幸せだが戸惑いも隠せない。
一方、シュナイダーとシュルツは穏やかに恋を実らせる。しかし、ふたりの婚約パーティーの日、シュルツがユダヤ人と知るやいなやエルンストが強い警告を発する。彼はナチスの党員だった・・・。

戦争の足音が高まる大きな時代の流れの中、二組のカップルはどんな人生を選択するのか?
・・・キャバレーの妖艶なMC(諸星和己)が、歌とダンスで物語をつむいでいく・・・。
公式HP より)


<感想>

もともと観に行く予定ではなかったのだけど、
チケットをいただくことができまして急遽観てきました~。

演出家は大好きな小池先生だし、
何より私が宝塚LOVEだった20年前に
一番好きで応援していたかりんちょさん@杜けあきさんが出演!
さらに、ゆきちゃん@高嶺ふぶきさんまで!!
いただいたチケとはいえ、かなり楽しみにしてました☆


でも・・・
正直、前半眠かった・・・(^▽^;)
このシーン必要?と思ったのが多かったからかなぁ。
キャバレーのショーのシーンが長くて。
もしかしたらそこが見せ場なのかもしれないけど、
私には合わなかった。なんとなく。

そして、物語がつまらなかったわけじゃないんだけど、
なんでこうもやもやしてるんだろう・・・と帰宅してから考えたのだけど
それはたぶん主役に感情移入ができないから
という結論に達しました苦笑。

サリーってさ、ただワガママなだけなんだもん。
ちょっとナイスバディではあるけれど、
クリフがのめり込むほどの女性とは思えない。
そもそもの設定がよくないのか、
紀香さんの演技力の問題なのかは分からないけど・・・。
もう少しサリーが魅力的な人物だったら
もっと違った印象になっただろうなと思う。


そんな我儘娘サリーは藤原紀香さん
うーーーーーん・・・確かに華やかな外見で目は引くけど、
歌も踊りもやっぱりイマイチ。。。
それでも歌はまぁ頑張ってると思うけど・・・まずは演技力を!!!
1幕終わりの休憩のとき、一緒に観に行った友人が
「紀香さんが友近がやってるディラン&キャサリンのキャサリンみたい」と。
そう思って2幕を観てみたら・・・もうキャサリンにしか聴こえない笑。
ホント~にそっくりな台詞回しです。。。
ただ、あの美脚は本当に素敵。
あと、ピンクのロングドレスで「キャバレー」を歌いあげる姿は
華やかでキラキラしていて、最後のドヤ顔も含めて
さすが紀香さま!という感じです。


クリフ役は大貫勇輔さん
彼の存在を認識したのは「ロミオ&ジュリエット 」での死。
とにかくダンスが素晴らしくて感動したのよね~。
そんな大貫さんが、今回は踊らずに芝居。
どんな風になるのだろうと期待していたのですが、
期待を裏切らない、素敵なクリフでした。
歌は・・・声量足りなくて「頑張れ!」という感じだったけど
芝居がうまくて、ダンスだけじゃなくこっちもイケるのね。
ダンスシーンはほとんどなかったのが残念だけど、
これからミュージカルの世界で活躍していくんだろうなと感じました。


多分一番出番も多く美味しいMC役は諸星和己さん
言わずと知れた、元光GENJIのかーくんですよ~、みなさん!w
小学生時代のアイドルかーくん(私はあっくん派でしたが)を
まさか30年近く経ってこうして舞台で拝見するなんて感慨深い・・・。
とにかく頑張っているな~という感じでした。
歌も思ったよりはよかったし、彼なりのMCを造ろうとしている感じに好感。
ローラースケートを履くシーンもあったりして、かーくんファンは嬉しいでしょうね~。


そしてそして。
アパートの女主人シュナイダーの杜けあきさん
いやいやいやいや。ひいき目抜きにしても素晴らしかったです!
エリザベート 」のゾフィの時は、なんだかいまいち貫禄が足りず
歌ウマも発揮できてなくてちょっとがっかりだったのだけど、
シュナイダーは歌唱力も演技力も圧倒的だった。
正直、サリー&クリフより、シュナイダー&シュルツの方が気になっちゃって
主役はこっちなんじゃ?って感じだったもん。
カーテンコールの時のかりんちょさんがまた可愛くて・・・!!
私の大好きだったカリンチョさんは、まだ健在だったと感激しました。
宝塚のトップスターさんて、退団後もイケメン枠を抜けきれないというか
カッコイイ・キレイな役回りが多いけれど、
こういう老け役ができる元トップスターって逆にすごい。
実は演劇界で長く生き抜いていけるのは、このタイプかもしれない!?
元相手役の紫ともさんのブログ(⇒ )に、キャバレーを観劇した感想が載ってました。
ノーメークのかりんちょさんの姿、変わらず綺麗です♪
とんちゃんも全然変わらないわ~。


あぁ、かりんちょさんの話題だといっぱい書いてしまう笑。
さて、そんなシュナイダーの彼氏(?)、シュルツ役は木場勝己さん
なんて素敵な雰囲気をお持ちの方なのでしょう~。
彼が出てくるだけでほっこりする。
演技力は・・・私が語るまでもなし。


シュナイダーのアパートに住む娼婦コスト役は高嶺ふぶきさん
ゆきちゃん、全然変わらないな~。
コストはそんなに出番が多いわけじゃないけど、
ゆきちゃんらしい役作りで印象に残りました。歌もよかった。
それにしても、退団後にかりんちょさんと並んで舞台に立つ姿を観られるなんて・・・。
当時の雪組ファンとしては、たまりません。
「ラバーズ・コンチェルト」でかりんちょさんと組んで踊っていた「エレジー」のシーン。
大好きで何度も何度も観たなぁ・・・。
コストの立ち姿、ちょっとエレジーのミレーヌと被りました。


エルンスト役の増沢望さん
初めて彼を観たのだけど、よかったです。
何気にこっそりイケメンですしね!w


内容的にはあんまり好みではなかったキャバレーだけど、
かりんちょさんの歌がたくさん聴けたし、
ゆきちゃんも久しぶりに観ることができて、個人的には満足でした♪
チケット下さった方には、感謝感謝です☆


さて、次の観劇は4/8。宝塚月組【エドワード8世】です。
大好きなきりやん@霧矢大夢さんの退団公演・・・。
寂しい限りですが、バッチリ雄姿をこの目に焼き付けてきたいと思いますっ