矛盾するけど、
(1)代替のきかない業務を、無くしたい
(2)代替のきかない良い成果を、期待する
組織の責任者は、常にこの2つのバランスを取ることになります。
(1)はメンテナンス。維持する力です。
会社組織で見ると、誰か1人だけに頼っていては、その人が不在になれば困ります。実績が下がったり、悪影響が出たりします。突然のレベルダウンにならないようリスクヘッジを考えます。方法としては「マニュアル作成」「代理の担当者」をつけ交代制や共同作業にするなど。現状レベル、品質を落とさないように、維持・継続を上手に組織的に運営させていきます。
例えば客数が100人だったとすると、その100人の規模(母数)を、組織全体で維持させていく、そんなイメージです。誰か1人だけが50人の顧客対応をしていて、またその1人しか対応が出来ない、その1人がいないと50人は去ってしまう可能性がある、そんなスペシャリティなケースを極力無くしていく作業。
(2)はパフォーマンス。ここでの意味は「更に上昇させる力」かな。レベルアップ。
会社は維持していけばそれでいい、ってことではないです。商売なんて同じことをただ延々と繰り返すとやがて後退、倒産へと向かいます。常に進化して成長していく必要があります。これはマニュアルだけを真面目にやっていても、なかなか自然発生的には上昇しません。誰かが勇気を持って新しいことに常にチャレンジし続ける必要があります。マニュアルに無い「違うやり方」をして、新しい成果を見つける作業です。
例えば客数が100人だったとすると、その100人の規模(母数)を、組織全体で110人、120人と伸ばして増やして行く、そんなイメージです。誰か1人が10人の顧客対応を、工夫して20人にする、または30人にする。そのスペシャリティなパフォーマンスで、全体の母数を110人、120人へと変えて行くんです。
この「パフォーマンス」と「メンテナンス」の関係を、「performance」「maintenance」の頭文字をとって、「PM理論」と呼ばれています。
・Pで上げて、Mで維持する。
・客数100人を、Pで20人上げて120人とし、Mで120人を維持する
・客数120人を、Pで20人上げて140人とし、Mで140人を維持する
人は性格的にもP向きな人(野心家、冒険家)と、M向きな人(安定、保守派)がいますね。向き不向き(得意・不得意)と違うことをわかっていて、あえてジョブローテをさせたりもしますが、それも全体のバランス感覚を養う勉強だと思って学んで欲しいな~。
うーーーん。
・Pで新規野生の森を探索&開拓、Mで道路舗装や街づくり、でしょうか。
・Pは魔法攻撃で、Mは回復魔法でしょうか。
・Pは攻撃で、Mは守備でしょうか。
・Pは矛で、Mは盾でしょうか。
・・・だから、矛盾するのか(笑)
ガンバろうっと。