トップの人事は人気より任期が大事。 | ムズカシイことぬき!

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トップの人事は難しい。

実績が悪けりゃートップを変える必要がある。実績が良けりゃー変えずに続けるのが普通は自然です。単純に人気があるから続ける、続けないではないのです。

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マネックス証券CEO 松本大のつぶやき
http://ameblo.jp/monex-oki/entry-10551875206.html

小泉首相が辞めてから、4年で4人の首相です。安倍首相、福田首相、麻生首相がちょうど1年ずつ、鳩山首相に至っては(正式にいつ辞めるかは知りませんが)今日までの就任期間は259日です。佐藤栄作首相以来、それってもう40年ほど前のことですが、1000日以上首相を務めたのが中曽根首相と小泉首相しかいないというのもなんだかなぁと思います。因みにこの二人の就任期間は、それぞれ1806日と1980日でした。

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実績が悪けりゃートップを変える必要があるにはあるんですが、めっちゃ短いスパンでトップが変わり続けるのはこれまた大問題です。立て直しの改善途中なのに結果を急かされ、結局はまだ何も変えれていないとか。中途半端すぎ。


<日本サッカー協会会長と日本代表監督>

1992年 会長:島田秀夫 監督:ハンス・オフト
1993年 会長:島田秀夫 監督:ハンス・オフト
1994年 会長:島田秀夫、長沼健 監督:ハンス・オフト、パウロ・ロベルト・ファルカン、加茂周
1995年 会長:長沼健 監督:加茂周
1996年 会長:長沼健 監督:加茂周
1997年 会長:長沼健 監督:加茂周、岡田武史
1998年 会長:長沼健、岡野俊一郎 監督:岡田武史、フィリップ・トルシエ
1999年 会長:岡野俊一郎 監督:フィリップ・トルシエ
2000年 会長:岡野俊一郎 監督:フィリップ・トルシエ
2001年 会長:岡野俊一郎 監督:フィリップ・トルシエ
2002年 会長:岡野俊一郎、川淵三郎 監督:フィリップ・トルシエ、ジーコ
2003年 会長:川淵三郎 監督:ジーコ
2004年 会長:川淵三郎 監督:ジーコ
2005年 会長:川淵三郎 監督:ジーコ
2006年 会長:川淵三郎 監督:ジーコ、イビチャ・オシム
2007年 会長:川淵三郎 監督:イビチャ・オシム、岡田武史
2008年 会長:川淵三郎、犬飼基昭 監督:岡田武史
2009年 会長:犬飼基昭 監督:岡田武史
2010年 会長:犬飼基昭 監督:岡田武史

サッカーの場合は4年に1度開催されるワールドカップ本大会での好成績が、共通する最大の目標となるので、必然的にそこに標準を合わせて、もっと強いチームになれるようにトップの人事が変わって行きます。(・・・一応そのはずです。orz)

アメリカの大統領は通常任期が4年で、よく「2期8年」とか呼ばれる比較的長期政権を考えられたシステムみたいですね。韓国やドイツの大統領の任期は5年です。中長期視野での政策が可能です。

まあ、大統領制が良いか悪いか議論ではないのですが、トップの人事に関しては、ある程度の適正な任期を与え、その中長期的な視野でのマネジメント・および実績を評価するのが好ましいと思います。そして期間中の日々の人気(支持率とか)などまったく関係ありません。人気よりも任期が大事なんです。そして成果はどうだったのか?と言う点が一番大事。

この20年くらいを振り返ると、人気で言えばジーコが一番人気があったと思います。でもあまり人気は無かったトルシエが実際はジーコよりも良い結果を出しています。

では、ファルカンが一番ダメだったのか?と言うと、答えはわかりません。8ヶ月という短い期間でしたが、ファルカン監督は中長期的な視野で若手を積極的に使いました。(前園、小倉、岩本テルなどはこの時に大抜擢代表デビュー。)

■ファルカン監督の記録

ものすごく可能性が大きくある、とても大きな変化をもたらせる勇気ある采配であったと思います。せめて4年間やらせてあげていれば・・・たら/ればの話ですけどね。

ちなみに会社の取締役の任期は2年です。(監査役は4年)なんとなくW杯とかオリンピックとかといっしょで、4年サイクルの任期がちょうどええ具合の期間やと思うんですけどね。


うーーーん。


ころころトップの方針・政策が変わり続けると、コストパフォーマンスはめちゃめちゃ悪い。


つまり、日本は税金のコストパフォーマンスが一番悪い国なんだろうね。orz