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昨夜、TSUTAYAで映画「沈まぬ太陽」を借りて観ました。「白い巨塔」「華麗なる一族」らが大好きな山崎豊子ファンにとっては本来は映画館で観ておけよ、という大作です。上映時間がなんと3時間22分もあり、途中10分間のインターミッション(途中休憩)がある長編作品でもあります。
とてもいい映画でした。昭和30~50年代を背景に、労働組合、懲罰人事、同期の出世、離れ離れになる家族、航空史上最大のジャンボ機墜落事故、政府を巻き込んだ企業再生、など次から次へとややこしい問題が降りかかる主人公の恩地 元(渡辺 謙)の、どんな環境でも真っすぐで正直な姿勢、強い信念が、観ていて非常に気持ち良かった。憧れます。
と同時に、同期の行天四朗(三浦友和)の手を汚してでも自ら出世していく姿も感慨深いものがあります。それはそれで恩地と目標は同じで「会社の為に」「会社をもっとよくする為」の1つの手段だからです。頭から否定は出来ない気持ちがあります。(だからと言って不正は絶対にダメですが)
ものすごい葛藤、、、がありますね。どっちが正しいんだ。青臭い「理想」と振りかざす正義の剣なのか、ドロ臭い「現実」と振りかざす悪魔の剣なのか。人間の欲の深さ、怖さを再認識しました。恩地・行天の二人はお互いにめちゃめちゃ不器用な人だったんでしょうね。足して2で割るくらいがちょうど良かったのかも。
うーーーん。
いくら強いフォースを持っていても、ダークサイドに行っちゃうとダメなんだな。きっと。