自然な競争原理で、順番が出来ます。1位、2位、3位・・・と。
では、1位と2位の差ってどんくらいかと想像すると、だいたい
オリンピックで見る競技やプロスポーツチームなどを見ても、
僅差な訳で、2位や3位も惜しいなー、がんばったなー、もう少し
で1位だなー、と思う訳です。
・・・しかし。
ビジネスシーンでは、この感覚が違います。1位と2位の差は
思ったよりでかいんです。ビックリするくらい。
2005年の資料からですが、業界の1位・2位を比べてみます。
◇1位:セブンイレブン
◆2位:ローソン
◇1位:花王
◆2位:ライオン
さて、1位と2位の差がどのくらいあるでしょう?
ここでは「従業員1人当りの年間経常利益」で見比べてみます。
◇1位:セブンイレブン・・・3,657万円(約2.7倍)
◆2位:ローソン ・・・1,365万円
◇1位:花王 ・・・1,867万円(約8.7倍)
◆2位:ライオン ・・・ 215万円
◇1位:日清製粉 ・・・3,775万円(約5.5倍)
◆2位:日本製粉 ・・・ 686万円
◇1位:トヨタ ・・・1,333万円(約2.1倍)
◆2位:日産 ・・・ 633万円
◇1位:ブリヂストン ・・・995万円(約4.3倍)
◆2位:横浜ゴム ・・・230万円
◇1位:アサヒビール ・・・2,396万円(約2.0倍)
◆2位:キリンビール ・・・1,228万円
◇1位:富士写真 ・・・894万円(約19.9倍)
◆2位:コニカ ・・・ 45万円
だいたい1位の企業は、2位に2~3倍以上の差をつけています。
たまたまそう言う企業ばかりを選んだ訳ではありません。
どの業界を見ても、1位・2位の差は、僅差であることがほとんど
無いです。
企業、会社とは1位になれば圧倒的な利益を生み出す法則が
あります。これは昔から、戦争の戦略書で記されています。
最近、やたらこの戦略本を読んでいます。
- 佐藤 元相, 竹田 陽一
- 小さな会社★NO.1のルール ランチェスター経営1位作りの成功戦略
この「ランチェスター経営」関係の本です。
特に「竹田陽一」氏の本が実践的で、小さな会社の勝ち方をわかりやすく
説明しているので大好きです。
同じ本を2度、3度と読まないんですが、この人の本は、何度も
読み返し、頭に叩き込んでいます。