牛乳が飲めないことを気にしていた娘に、
「牛乳は、何か知ってる?」
「本来、牛乳は誰のものだと思う?」と、投げかけてみました。
まず、牛乳とは何か?
「牛の乳」
当たり前の事で忘れがちですが、雌牛の母乳です。
母乳なので「お母さん牛」からしか、もらう事ができません。
牛乳とは「お母さん牛が子牛のために出す母乳」です。
しかも、子牛が乳児の間しか出ません。
雌牛なら、どの牛でも乳が出るわけでは、ないのです。
大人でも「お母さん牛」に、
「ああ、そうか・・・」という事が多いです。
一般的に、乳を出す牛を「乳牛」と呼んでいるので、漠然と「牛乳を出す牛」という解釈になっているのかも知れませんね。
それが、私達の目に見えている部分であり、
見せてもらえる部分なのだろうと思います。
おっと、脱線。
牛乳は、牛の赤ちゃんの食べ物を、
人間が分けてもらっているもの。
だから、牛乳が飲めなくても大丈夫。
牛のお母さんが牛の赤ちゃんのために出しているものだから、牛乳が飲めないだけで、人間は栄養不足にならない。
これで、娘は納得。
「私が飲まない分、牛の赤ちゃんが飲めたらいいね」だそうで、
そうなると、いいね。
ここから先、複雑そうな部分。
乳牛は「お母さん牛」であり、
「乳が出るようにしている雌牛」にするのは人です。
さて、ここで問題です。
お母さん牛が、効率よく乳を出し続けるにはどうしたらいいでしょう?
答えは、
妊娠・出産を、最短間隔で繰り返すこと。
子牛は生まれて、母乳(牛乳)が貰えるのは最初だけ。
すぐにお母さんから引き離されて、あとは粉ミルクを飲む。
お母さん牛は、生産ラインに乗って乳を出す。
私達の生きている社会の一部。
「だから、何?」「どうすればいいの?」ではなく、
まずは、素直に受け止められれば、それで・・・と、思うのです。
牛乳とは何か?
乳糖不耐症の娘が持ってきてくれた、私の考え事です。