京王電鉄では5形式の営業用車両と、3形式の事業用車両があります。それぞれに役割があり、基本的にはそれに従事していることになりますが、どうしてもその役割の量には差が出てきます。では京王電鉄で最も働き者は誰なのでしょう。せっかくですのでひとつひとつ見ていきます。


5000系は2017年に登場し、京王ライナーでは専用の車両として運行されています。しかし他にも地上で特急運用があったり、都営直通の運用にも入ります。しかし現状では動物園線や競馬場線では10両の運用がなくなってしまったため、この2つには臨時以外では入りません。ヘッドマークが付く際にはステッカーを貼り付けており、その利便性からかあまりその姿を見ることはありません。


次に9000系。都営直通運用を主に仕事としており、日中は快速や区間急行、8両編成が各停として運行している所をよく見ます。実際のところ京王電鉄の車両で1日あたりの走行距離が1番長いのは9000系なのではないでしょうか。5000系から京王ライナーの運用を抜いたような形で使われており、土休日には相模原線の準特急として日中新宿と橋本の間を往復し、夕方から都営新宿線に入る運用も設定されています。貫通扉の形状の都合で大きなヘッドマークが付けられませんが、東京都交通局や他者とのコラボイベントが開催される際は優先的にヘッドマークが付けられています。


お次は8000系。地上専用車ながら9000系の次に保有数が多く、日中では特急や準特急で必ず見かけます。また、貫通扉がフラットであり、大きなヘッドマークも取り付けられるため、「高尾」や「陣馬」などの大型ヘッドマークは優先的に取り付けられます。8両編成では競馬場線で土休日に定期運用を持っており、8両編成は13本いることから土休日の競馬場線ではこの形式をよく見ます。


そして7000系。両数は少ないかながらも京王線系統全線で定期運用を持っています。また、少ないながらもヘッドマークを取り付けることもあり、スタンプラリーや「高尾」、「陣馬」の小型ヘッドマークはこの形式に優先的に取り付けられています。ラグビーワールドカップの際にもラッピングがされるなど、イベントのラッピングも優先的に行われています。


路線は変わり、井の頭線の1000系。井の頭線の全ての運用を担い、145両が渋谷と吉祥寺の間を往復しています。井の頭線はこの形式のみのため井の頭線でヘッドマークが付く際には問答無用に1000系のいずれかの編成に取り付けられます。


次に事業用車達。主な仕事は2ヶ月に1度の検測と、資材の輸送、積雪時の除雪です。普段滅多に出てこないため、その姿は高幡不動の車庫で見ることが多いですが、京王電鉄においては重要な仕事を持っています。


さて、それでは今までの車両達で最も働き者はどの形式なのでしょうか。中の人の個人的意見では、やはり京王線系統全線で定期運用がある7000系なのではないでしょうか。性能面では劣りますが、その使い勝手はとてもよく、また柔軟に組成ができるため京王線では重宝されているように感じます。2011年の東日本大震災での節電ダイヤでは6両編成と4両編成にわけられ、2両編成も5本存在する7000系は優先的に使用されていました。その証拠が8000系では無かった、中間運転台のATC対応改造でしょう。8000系のように固定編成にはされず、必要に応じて組み替えることができる状態であったため、京王線全線でその姿を見ることができるのでしょう。


さて、最後におまけとして6000系はどのような仕事をになっていたのか紹介します。6000系は都営新宿線との直通運転開始に伴い、直通運転用の車両としてデビューしました。しかし実際には地上専用の車両もおり、日中では特急から各停まで、晩年は動物園線や競馬場線など、京王線系統全線で重要な役割をもっていました。2011年の引退後も3両がデワ600形となり、デヤ900形が製造されるまで京王の事業用車としてレール運搬や、検測業務の牽引を担っていました。現在その姿は京王れーるランドでしか見られませんが、過去には京王線全線で、2両から10両で走る姿を見られました。


いかがでしたでしょうか。形式ごとに目的や運用方法が異なるとはいえど、それぞれが重要な役割を持っていることには変わりありません。これからも京王電鉄を支える車両として、それぞれの仕事を全うしてくれるでしょう。