私の職場では自主的なクールビズの手段として年中ノーネクタイを実行しています。
クールビズというよりもネクタイがしんどい…という中年メタボ二人組のわがままなのですが、特に夏季の今頃は半袖Yシャツかポロシャツといういでたちです。
そのポロシャツ派の社長、普段は白のポロシャツ(一応客商売なので)なのですが、昨日は突然ねずみ色(グレーというよりもねずみ色なんです)のダメージ加工風のポロシャツに…。
『エライさばけた格好してんなぁ…』
と思ったのですが、社長は自ら開口一番
『黒いタオルと一緒に洗ったら染まってしもた…』
まぁ、ケミカルっぽくうまく染まっていたので、仕事着でなければ、これはこれでアリな染まり方なんですが…。
なんでも黒の新品のタオルと洗い換え用の全てのポロシャツを全部一緒に洗っちゃったようで…。
本来は色物と白物は一緒に洗うべきではありません。
でも、タオルって普通は綿でしょ。
綿はしっかり染まりやすいので、普通レーヨンやシルクのように移染するほど色落ちはしません。
話を聞いてると一人暮らしの社長は最近ダウニーにハマっているらしく、なんでも洗剤と柔軟剤を同時に洗濯槽に放り込んじゃってるんだとか…。
多分原因はそれでしょうねぇ。
洗濯用洗剤には通常、酸素系漂白剤も含まれており、若干ですが色落ちを促進させます。
洗剤は汚れをはがす効果のあるイオン(アニオン)を帯びており、柔軟剤にはその逆の効果のイオン(カチオン)を帯びています。
そのカチオンの効果で風合いがよく仕上がるのですが、性質の異なる洗剤と柔軟剤を同時投入しているわけですので、洗剤がひっぺがした汚れや染料を柔軟剤がくっつけてる…なんてことになったのかも知れません。
どっちにしろお互いの効果を著しく殺しあっているのは間違いありません。
ただ、今時の全自動洗濯機には柔軟剤投入口ってありますよね?
あそこに入れとけば自動的に最適なタイミングでダウニーを投入してくれるわけですね。
ということを聞きますと…
『なにそれ???』
…まぁ予想通りの返事なんですけどね。
昔は全自動洗濯機などなく、二層式の洗濯機が主流でした。
洗濯槽と、脱水層が別のヤツですよね。
あれだと最終すすぎのタイミングで自分で柔軟剤を投入する必要があったので、柔軟剤を入れるタイミングなんてどの家のお母さんも当たり前のように知ってたわけです。
今は全自動やドラム式が当たり前。
最初に所定のところに洗剤、柔軟剤など入れておけば機械が勝手にベストタイミングで洗濯してくれます。
ウチの社長は独身男性ではありますが、主婦の方でも柔軟剤を入れるタイミングって知らない人意外と多そうです。
イザ、洗濯機が壊れて緊急に手洗いが必要になった時のためにみなさん覚えておいて下さいね。
ちなみに、社長はすぐユニクロに新しいポロシャツを買いに行ってました。