6月末からの大雨により被害が出ている西日本。山口県内のJR山陽本線小野田ー厚狭間でも11日、盛り土の一部に亀裂が見つかりました。

 

JR西日本中国統括本部は、今後2週間ほど運転を取りやめると発表。同区間を通る貨物列車にも影響が出ています。けん引する電気機関車が待機する幡生操車場(同県下関市)の様子を見てみました。

 

 

 

幡生操車場で待機するEF210形。跨線橋や山陽本線沿いの歩道からは127、137、142、147、318、324、351号機の計7両を確認できました

 

 

 

幡生操車場は東海道・山陽本線の貨物列車をけん引する直流機の西側の拠点です。12日に現地付近を訪れたところ、私が確認した限りでは15両のEF210形が留置されていました。

 

被災区間の復旧まで、しばらく足止めが続くと思われます。

 

 

検修庫付近にはEF210-322、128、144号機が留置されていました。この奥、下関駅寄りの留置線にも5両(うち2両は300番台)止まっていました(車番は13、336号機のみ確認)(※後日、315号機も確認できました)

 

 

 

山陽本線は近年豪雨による被災が続き、2018年に3カ月近く不通となったほか、今回の区間でも21年に線路の路盤が崩れ、約3週間運転がストップしました。

 

長距離旅客輸送は新幹線に譲ったものの、物流の大動脈としての重要性は変わりなく、今回も各方面に影響が出そうです。

 

また、小野田ー厚狭間の不通により、山口県内の旅客輸送を担う115系、105系、キハ40系の一部が下関総合車両所運用検修センターや新山口支所への入出庫ができない状況になっていると思われます。

 

今回の大雨では美祢線、山陰本線も被災し、現在は鉄路が九州、山口西部とそれ以東で完全に分断されていて、早期の復旧が望まれます。

 

 

【追記】

被災区間は7月21日に復旧し、貨物列車も運転を再開しました。

 

 

 

 

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