傾聴は支援の土台になり、

また支援を深め、広げるうえで大切な姿勢です。

それだけでなく、

支援を必要としている人が

自分に向き合い、自分らしさを受け入れていける旅を

いざなってくれる姿勢でもあります。

 

しかし傾聴を邪魔する要因があります。

今日はふたつめのお話をしましょう。

それは、支援者が「評価をするのを急ぐこと」です。

 

「いい」「わるい」

「正しい」「間違い」

さらには「ふつうである」「ふつうでない」

このように私たちの心は

たえず、なんらかの評価をしています。

 

要支援者の心に耳を傾けている時も

(それいいねぇ)

(え~、それはよくないでしょ・・・)

といった声が支援者の心の中に浮かんできてしまうことがあります。

 

評価するということは

決して間違った態度というわけではありません。

 

人と比べるななどという人がいますが、

人と比べることで見えてくることもあります。

目標が具体的になったり、頑張れるたりすることもあります。

私は決して「評価」というのが人を混乱させたり、

傷つけたり、重荷を負わせるものだとは思いません。

 

なので、これもまた、急いではいけないということです。

 

急いで評価をし、特に二分割をしてしまうと

相手をありのままにみることがむずかしくなるのです。

 

ここでも、生まれてきた評価にタッチして、

ふたたび、目の前の支援を必要としている人の心に

耳をひそませてください。

 

多くの要支援者たちは、

そんなニ分割の評価のなかで、

「悪い」「ふつうでない」のほうに自分を分類してしまい

自分を好きになれなくなっています。

 

「いい」か「悪い」か

「ふつう」か「ふつうではない」かといった二分割を

ちょっとだけ手放してみると

要支援者のありのままの姿がもっと立体的に複雑に

目の前にみえてくることでしょう。