東京都交通局110周年 | 書斎の汽車・電車
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インドア派鉄道趣味人のブログです。
鉄道書、鉄道模型の話題等、つれづれに記していきます。

 今から110年前の明治44(1911)年8月1日、当時の東京市が民間企業(東京鉄道)の事業を継承し、「東京市電気局」が誕生しました。現在の「東京都交通局」の前身です。

 大正期の東京市電(手持ちの絵葉書より)

 

 というわけで都営交通は110周年ということになるのですが、このコロナ禍ですから、華々しいイベントなどは行われません。購入者が「密」になりかねない記念乗車券の発売も今のところは発表がなく、記念の切手とポストカードのセットが都内の郵便局で発売されるくらいです。

 

 ちょうど10年前は100周年ということで、江戸東京博物館での特別展や、記念の冊子等の発行、花電車の運行など、今思い出しても華やかなものでした。それが10年後は随分と寂しいものになってしまいそうです。まあ、110年というのは100周年と比べれば中途半端な感じもしますから、たとえコロナがなくても、それ程派手なイベントなどはなかったのかも知れませんが。

 

 東京都交通局というと、前身の電気局時代から、10年毎に「局史」を刊行してきました。今回も『東京都交通局110年史』を心待ちにしているのですが、こちらも昨今の情勢を考えれば、そんなに立派な本は出ない可能性もありますね。いや、刊行そのものが見送られてしまうことも考えられます。『70年史』『90年史』のような、ソフトカバーの簡易なものでもかまわないので、是非とも刊行して欲しいものです。

 まあ、たとえ刊行されたとしても、最近では部数も少ないらしく、入手には苦労します。『80年史』の時は一般販売もあったのですが、『90年史』は都庁勤務の知人の多大なる協力のおかげでようやく手に入りましたし、『100年史』も神保町・秦川堂書店のご主人(先代)のおかげで入手できたのでした。(最近の官公庁の刊行物は都交通局に限らず、部数を絞っていることが多いようです)今回の『110年史』が無事刊行されたとしても、楽に手に入るかどうかは微妙なところです。

 

 「局史」の話はともかく、個人的には、今後の東京市電の車輛史研究について、国立公文書館に眠る旧鉄道省や旧内務省の文書をもう一度見直すことで、さらに深めていきたいと考えています。東京市電(都電)はあまりにも所帯が大きいゆえ、個々の車輛の歴史については、まだ未解明の事項が多々あると思われます。その成果の一端は、当ブログでご紹介するつもりです。