いやーこのタイミングで無理だろう。。。 | ボメックスいさかのひとり言……

いやーこのタイミングで無理だろう。。。

そんなつもりで、もう一人のO君の部品の洗い出しを行いました。

もう一人のO君と言っても、

弊社的には元祖フルリフレッシュのO君ですので・・・。

 

と言うことで、

現在ダブルO君のフルリフレッシュ計画を行っております。

 

とは言え、O君のクルマは25年前以上に発売されたクルマ。

マイナーチェンジから約25年経過したクルマになります。

販売終了から16年経過したスープラですら、

新品モールが入手できなくなっておりますので、

正直、期待はできませんね!

 

「でもクルマ的に、もしかしたら・・・」

という望みは、心の片隅にあります。

 

実はそんな話を香港のAE101クラブの会長とお話しておりました。

 

 

えっ?

香港の方たち・・・

レベル高いですよ!

上の画像は、以前頂戴した画像で・・・

私のレビンの画像を合成で付け加えて頂いたものですが・・・

 

オールペン、オールペン、

モールも、ウエザストリップも全て新品に交換されているとのこと。

こんなカラフルなAE101なんて、日本では見なくなりましたよね?

 

それにしても、ちゃんとやってますね!

その昔、格安オールペンが日本で流行った頃、

モールなどをマスキングして塗りっぱ。

ボディの塗装が終わったら、

マスキングを剥がして、ハイ終了!

格安だから、金額相応。

とりあえず、ペイントされていればOK!

そんな時代もありました。

 

私の前職であった雑誌記者時代。

プライベートチューンなのか?

DIYチューンなのか?

 

1つ誤解して頂きたくないのは、

プライベートチューン=格安チューニングでは無く、

自分で作業をされる方が好きな方が、

プロ以上のチューニングカーを目指す。

プロに支払う技術料を部品代にまわし、

自分の納得のいくクルマを作ろう!

というのが、本来のプライベートチューン。

 

もちろん塗装を極めた方は、

ゴムモールの質感を再現したペイントをされる方もおりました。

そういう拘りが、カッコ良かったんですよね!

シャレの様で、実は本気。

ある部分、ウケ狙いの様で、本気で行う。

「凄い!」と唸らせれば勝ち!みたいなね・・・。

 

もちろん当時、部品の供給が終わっていたクルマもありましたし、

ある部分、失敗したら新品モールに換えよう!

という方もいらっしゃったと思います。

 

A80スープラで、新品モールと新品ウェザストリップを揃えて約15万円。

完璧に新品モールに変更するのであれば、プラス6万4400円(税別)。

先日のブログでもお伝えした通り、

その6万4400円の部品が無いために、

完璧な新品モールが組めない状況にあります。

 

昨年は自動車メーカーが廃盤となったパーツを復刻させる。

というニュースが話題になりました。

それでも、日産&マツダの1部のクルマです。

 

トヨタさんがやってくれるかどうか?

正直、私は期待してはおりません。

 

I LOVE CARS

最近、このコピーを聞かなくなりましたね!

そもそもGAZOOって、CAR ZOOが語源で、

直訳すると、クルマの動物園。

自動車メーカー、分け隔たり無くクルマ好きが集まって、

クルマを楽しみましょう。

と言うのが、元々の趣旨だったわけでして・・・。

それがどんどん変わってしまいましたね!

 

とは言え、私個人的には日本を代表するトヨタであって欲しいですし、

もう1度、世界ナンバーワンのトヨタ自動車になって欲しい。

という気持ちがあります。

ですから、もっともっと良いクルマを作り続けて欲しいと思っております。

 

逆に、この辺の事業を新規に行えば・・・

自動車メーカーとしては理想だと思いますが、

現在の時代背景やトヨタ独自の経営を考えると難しい様な気もします。

 

個人的には、自動車メーカーとしては応援してますが、

その反面、事業としては・・・

まぁ何て言うのでしょか、

事業として魅力が見えなくなってしまったら直ぐに切り替える。

気が付いたらフェイドアウトしている的な・・・。

 

もちろん企業としてはアリですよ。

だから成功できるわけですから。

とは言え、何て言うのかな・・・

これを漁師さんに例えると、

地元の漁師さんが定置網漁を行っているところに、

大企業ならではの船団を作り、

大きな網で根こそぎ魚を獲って行く様な・・・

巻き網漁って言うのかな??

 

定置網の情報を聞きつけ、

そんな感じで一気に漁を行う的な・・・。

それが凄く凄く露骨に見えているんですよ。

 

製造メーカーとして、

販売チャンネル(店)に収益をもたらすことを考えなければならない。

市場を分析し、新規事業を仕掛けて来るので、

正直、出足は遅いわけで・・・

でも、資本があるから、出足が遅くても一気にカバーすることができる。

ホント、その繰り返し。

それが毎回見えてしまうんですよね。

 

結果的に、最後に何が残るのか?

たぶん、今回のアフターマーケット市場への参入では、

ユーザー様、オーナー様の行き着く場所が無くなる。

今風の言葉に置き換えれば、

難民を作ってしまう様な気がするんです。

 

行き着くところが無くなれば、

新しい場所を探される方もいらっしゃると思います。

また、降りてしまう方もいらっしゃることと思います。

 

だってさっ、弊社の様な街のエアロ屋に、

何でそんなにクルマが集まって来るのか?

実際にこちらのブログで登場しているクルマは、

その中の数%のクルマですよ。。。

その他の90何パーセントのクルマは、

作業を行うことができないため、

お断りさせて頂いているクルマですよ。

 

正直、私からすれば「売りっぱ(なし)でしょ!」

と言いたくなると言うか、実際に本社の方に言っておりますし、

一企業としてどうなのでしょうか?

ということも、お伝えしております。

 

結果的には、そんな流れが新しいご縁を生み、

新しいユーザー様と出会うことができるので・・・

それはそれで良いのかと思う様にしておりますが、

その他の90何パーセントの方が、

新しい出会いを見付けられることができるか?

と言えば、必ずしもそうでは無いような気がします。

泣く泣く、クルマを手放してしまっている方もいらっしゃることと思います。

正直、私的には悔しいです。

 

34万キロレビンもそうですが、

ある部分、国家資格を持った方が合否の判断ができない。

保安基準に満たない“可能性があるので”作業はできません。

ある部分、見た目で判断して、門前払いを行う。

もちろん全てのディーラーさんがそうでは無いと思いますし、

そうでは無いと信じたいです。

 

結果的には、認証工場ではなく、

本家の検査事務所で車検を行い、難なく車検に通る。

ある意味、ユーザーをバカにしているとしか思えません。

 

もちろんユーザー様もバカではありません。

当然、二度とそこでクルマを買われることも無いでしょう。

 

まぁ、この件に関しては、昔から・・・。

だからこそチューニングショップさんの仕事があるわけで・・・

正直、怖いのが、純正カラードパーツ。

新品パーツは、工場出荷時のペイントですが、

クルマの方は、何年か経過すると色も変色します。

その様な状況になった時に、製造元が対応できるのか?

その対応にユーザー様は納得されるのか?

 

結果、盛り上げるだけ盛り上げて・・・

最終的に「売りっぱ(なし)」と言うのは、

止めて頂きたいものです。

 

利益、利益を追求すれば、製品のサイクルは短くなります。

ですから日本車がブランド車になり切れない。

と言われているのはそのためです。

それが永遠続いて行くのでしょうか??

 

ブランドは信頼でもあり、安心でもあります。

その根底には、一生(修復を行ってでも)使い続けることができる。

そこにカスタマーの安心もあるものだと思います。

 

自動車の整備も、修理からアセンブリ交換の時代ですから、

部品や生産性という部分は進化を遂げていると思いますが、

そこに携わる人間の技術力が低下して行くのは目に見えてますよね。

 

この様な時代背景の中で、どの様に生きて行くのか?

また事業に携わって行くのか?

そろそろ各企業が明確にすべき時が近づいているような・・・

そんな気がします。