やっとこさ元気になったコンビに荷物を積み込んで
振り返ればほんまにいろんな出来事があったチワワを
ついに出発するときがきた!!
思わずハンドルを握る手に力が入るが
あんな思い出やこんな思い出が
走馬灯のように駆け巡るかと思いきや
そんなこともなくこれからの旅に対するドキドキわくわくが
心のそこから溢れ出てきた。
よっしゃー、いくでぇ~!!!
ブ~ンと一路南を目指し
夕日なんかも見ながら
夜は24時間営業のガソリンスタンドにお邪魔しての
メキシコドライブ。
『VIVA MEXICO!!!!!』
なぁ~んて思わず叫んでみたらあれ、
アクセル踏んでもなんの反応もなくなりそのまま路肩にストップ。。。。
慌てず急がずこんな時のためにわざわざ日本で買った
ワーゲンの空冷エンジンのマニュアルを得意気に取り出し
エンジンルームに顔を突っ込んで原因究明していくと
どうやらガソリンがキャブレターに送られていないことがわかり
その上ガソリンポンプにもタンクからガソリンが来てないことがわかった。
そんな時の対処もちゃんと載ってるおいらのマニュアル
『もう路上での対応は無理なので大人しくけん引を頼もう!』
チーン。。。。
人生あきらめも大事ってことやな。
まぁ、こんな時のためにちゃんと入ってる車保険。
保険証片手にフリーダイヤル。
契約確認、現状報告、そしてけん引依頼の現在位置を伝えてるときに突然切れた電話!!!!!
どうやら携帯のクレジットがなくなったらしい。
携帯からはフリーダイヤル違うんかい!!!
メキシコの街と町の移動なんて何十キロとなんもない
砂漠道やら山道やらを走るなあかんのに
公衆電話なんてあるかアホぉ~
こりゃ本気で困った。
どうするどうする??
とりあえずギター片手に一曲歌うか????
とか思ってた時に目に入ってきた100mくらい先の路上に
ポツンと立つSOSの文字が書かれた看板と電話のマーク。
おお、神はわれらをお見捨てにはならなんだ!!
ここは有料道路やったのを忘れてた!!!
走っていくとまるで玄関のインターホンのようなものが。
とりあえず赤いボタンを押してみる。
『プーーーーーーー』
しばしの間。
しばしの間。
もう一度押したくなるくらいの間。
『オラ!』
やっとインターホンから元気な声が。
そんなこんなで無事にけん引を頼めてたどり着いたのは
地図にぎりぎり点で載ってるくらいのちいさな村。
まさかここであんな手づくり感あふれた
行き当たりばったりの整備に出会うなんて。。。
次回につづく