新年早々、ではなく実は暮れも押し迫ったころに農場は再開しました。なので、プノンペンで迎える年越しのイベントには参加することもなく北部のステントレン州にやってきました。
幸い元の従業員がすべて集まってくれました。
そしてすぐに草ぼうぼうの農場の整備を始めました。
どこが畑でどこが通路かわからないほどに伸びた雑草を少しづつ刈り取り、トウモロコシの収穫した後の潅水チューブも集めて。
パイナップルの一部は農場の管理をしていたオジサンが草取りをしていてくれました。数羽だけ残したニワトリは何と子連れで出迎えてくれました。
乾季のこの時期は野火(山火事)がそこいら中で発生するので、まずは周囲の草を何とかしなくてはなりません。
大型のトラクターを外注して、収穫が終わったところをプラウで起こしてもらうことにしました。少し見晴らしがよくなったところで、残りはスタッフ全員で草刈り開始です。
トウモロコシがあったところはチューブがそのままなので、集めながらの草刈りになりました。薄いチューブなので、一度外すと残念ながら再利用はできません。
カシューナッツの畝も一度綺麗に除草します。野火で燃えてしまう心配があるからです。
キャッサバ畑のそばです。
キャッサバは3mくらいに伸びています。今回は2品種植えましたが、その特性により収穫量に大きな差が出ました。
キャッサバについては次回をお待ちください。
管理人のオジサンが草取りしてくれていたパイナップル。
あまり伸びていません。水なかったからねえ。ただいま配水パイプ整備中です。
60馬力のトラクターを外注して畑のまわりや収穫し終わったところをプラウで起こしてもらいました。
日本のクボタせいですが、タイで製造しています。油圧やPTO動力は機械式。コンピューターは付いていませんが、35度くらいの高温、雨期の雨には強い作りです。もちろんキャビンやエアコンもありません。
農家の家のそばに掘った井戸のそばに家庭菜園用の栽培用テーブルを設置します。
雨期も乾季も土の水分管理が難しいのと、肥料分が雨期の雨で流れないようにすることが期待されます。
仕上げに耐久性のある遮光ネットを張り、土がこぼれ落ちるのを防ぎます。
栽培用の台を作るきっかては事前の村人たちとの話し合いです。
12月から1月はお米の収穫、2月はキャッサバは生育期間が10か月前後なのでの収穫と定植が同時進行します。そして、3月からはカシューナッツの収穫が始まります。
畑にすると面積が広く手が回らない、雨期には水につかってします。
農家って見てるとのんびりしてますが、実は結構忙しいんです。朝は日の出から夕方日没まで仕事ですが、実は11時ころから2時頃までは暑いので休んでたりはしますがね。
調子が悪いポンプがあったりすると、点検したり修理に出すこともあります。エンジンポンプは安いのですが、まあそれなりの耐久性だったりもします。
農家の家庭菜園。
これはレタスか?たぶん玉にならない白菜の仲間でしょう。
ネギ。小葱だと思います、どこでも作っています。スープや麺類には欠かせません。
この栽培方法の実績があるので、大きめの栽培用台を作ることにしました。
草取り中、畝の上を綺麗にして少し離れたところで焼却します。
左側の部分はこの後トラクターでプラウをかけました。
蕾が伸びてきました。
この木は植えてから2年半ですが、5年もするとこの10倍くらい蕾が付きます。
次回はこの続き、キャッサバの収穫風景をお届けします。
今年の目玉はテーブルを使った家庭菜園の普及とキャッサバの増収試験です。畝を成型したり、潅水チューブをつけたり、もちろんボカシ肥料も製造します。
いろんな工夫を凝らして、少しでも増収できることを期待しています。