7月に入りました。
特に何か変化があるわけではありませんが、雨が増えると少し過ごしやすくなった気がします。
7月23日はカンボジアの総選挙があります。
選挙期間は7月1日~21日までと長期戦です。
選挙活動は日本と似ていますが、まあそれなりにビックリするような活動もあります。
6月30日午後には、あちこちで選挙カーのスピーカ設置や垂れ幕の設置が行われていました。
私は住宅街の中に住んでいるので選挙の音は聞こえませんが、少し大きな通りに行くとどこからともなく選挙カーの音が聞こえます。中旬以降は次第に応援演説、応援の大行列なども見えてくることでしょう。
外国人の選挙活動への参加は禁止されているので、集会などには近づかないように大使館からの指示が出ています。
さて、昨年秋の話は今回が最後です。
お米や大豆の収穫と乾季作に向けての準備をしました。
2022年春に開墾が終わった畑に、乾季(日本の冬)に向けた配管設備を設置しました。
畑の枕地に60㎜のパイプを埋設します。4mのパイプを繋ぎ、約30m毎にバルブを付け各畝に向けてパイプを繋ぎます。
配水の元になるタンク。3mの落差を付けて、200m先の作物に水を送ります。
除草用のホー、刈払い機の刃を切って作りました。いずれもう少しシンプルに作り直します。
キャサバの除草
パイナップルの除草
カンボジアの決済システムは日本より進んでいます。(というか簡素化)
ABA銀行のお店の口座をQRコードでスキャンし、ドルでもリエルでもスマホで支払います。
この決済について、手数料は一切発生しません。政府が銀行に対して手数料を取らないように指示をしました。
クレジットの決済も存在するので、クレジット会社には脅威ですね。
0.75ドルのコーヒーなどの時に、小銭が不要なのは便利です。
収穫した大豆の乾燥。販売はせずに家禽類の飼料になります。
カメムシなどの防除。
無農薬でもいいのかなと思ったのですが、これだけはやらないと収量が半減するという現実があります。
50mのホースをみんなで支えながらの防除。
農薬の危険性は知っている様なのですが、動き回るのが大変なので、平気で風上に向かって散布します。
健康問題があるので、「必ず風上から作業」を徹底してもらいました。
いよいよ収穫、コンバインは使わず全員で刈り取りします。
農家出身のドライバーも手際よく刈り取りしていました。
20代後半の夫婦、米作農家なのでさすがに手早く刈り取ります。刈り取った束を残った茎の上に置き、乾燥します。
11月末、いよいよ脱穀。
一か所に集めて、脱穀業者が来るのを待ちます。
長粒種は実離れがいいので、ドラム缶のような脱穀機の中を通るとほぼきれいに脱穀されます。
脱穀料は、お金であったり脱穀した籾であったりするそうです。
今回のお米生産は陸稲としての生産ですが、廃根をきれいに処理し播種機を使えばそれなりの収量があるだろうと感じました。
農家が所有する農機具は、耕耘機のみ。田起こし、整地、収穫などはほぼ外注業者に寄ります。
天気任せの播種時期、雨任せの生育、収穫は外注、脱穀は業者に外注。
農家の規模が小さいので、機械化できないことはわかるのですが、かかわる業者は「殿様商売」。
業者が儲かっているというわけではなく、値上げすると農家からお金をもらえない現実があります。
負のスパイラルにすっかりはまっている実情です。
必要なことは、投資をせずに以下に収穫量を上げるかの方法を探ることだと思っています。
播種床の良好な環境作り、牛糞の活用、水の管理、適期収穫の徹底など少しの努力で出来る改善はあると感じます。
おわさがせしておりますが、無茶な挑戦やってます。
先日公開されましたドキュメンタリー映画を制作するクラウドファンディング。
支援が30%を越えました。
https://motion-gallery.net/projects/BICinemas-68
農業しかないおじさんのチャレンジが、誰かの踏み出そうとする一歩に、少しでも後押しできればなあと思っています。
ご支援、拡散、よろしくお願いします。