節分 2月3日、節分 節分 ですね。

「節分」や「鬼」をテーマにした絵本はたくさんありますが・・・

 

昨日、こちらの絵本を小学生の前で読んでみました。

<狂言>の演目が、わかりやすく面白い絵本になっています。

 

ナルシスト風な勘違いをしたり、(女に)惚れた弱みで四苦八苦する鬼のキャラクター、

「自分に惚れた鬼を利用してやろう」と考える女のひどさ・・・子どもたちは大爆笑!でした。

 

 

☆『狂言えほん せつぶん』(もとしたいづみ 文/野村たかあき 絵/2009年 講談社)


節分の夜。中国の「蓬莱が島」から、鬼が日本にやってきます。

地上におり立った鬼は、民家の灯りをみつけます。

近所の者のふりをして訪ねると、そこにいたのは(夫が留守で、ひとりで家に居た)美しい女でした。

女は鬼を追い払おうとしますが、鬼のほうは女に一目ぼれして、しつこく言い寄ります。

気の強い女に突き飛ばされ転んだ鬼は、ぽろぽろと涙をこぼします。

さてそれを見た女は、本当に自分のことが好きならばと、宝物を要求します。

鬼は喜んで宝物を差し出し、「これでおれもおまえの旦那だ」と悦に入りますが、女はおもむろに豆をまきはじめて......。

 

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室町時代にはじまったとされる「狂言」。

 

京都市中京区の壬生寺に伝わる「壬生狂言」は、約700年前に仏教の教えを分かりやすく伝えようと、身ぶり手ぶりで説いたのが始まりとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
せりふはなく、面をつけて身ぶりや手ぶりだけで演じるのが特徴で、節分の日とその前日には厄よけを祈願して恒例の演目「節分」が上演されます。

 

 

SankeiNews

(2014/02/02 に公開)

国の重要無形民俗文化財に指定されている壬生狂言の「節分」が、2014年2月2日、京都市中京区の壬生寺で上演された。「節分会」が行なわれる2月2・3日に境内の狂言堂で繰り返される演目で、鬼に言い寄られた女主人が、鬼が酔いつぶれたすきに鬼から打ち出の小づちや着物を奪い取り、豆をまいて追い払うという筋書き。

(動画)https://www.youtube.com/watch?v=AnHXUa_GpvU

 

 

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700年も昔から人々が楽しんでいた狂言。

現代の子どもたちも同じように大笑いするのだなあ...と、しみじみ嬉しい発見がありました。

 

 

それはきっと、もとしたいづみさんの名文のなせる技。

 

さもすれば下品になりがちな

人妻に言い寄る鬼の様子や、「こいつアタシに惚れてるな...しめしめ」という人妻の悪女っぷりがしっかりと醸し出され、子どもにわかる塩梅で書かれていますよ。

 

 

鬼、可哀想。

人妻、おもしろい。


どっちが鬼なんだか。(笑)

 

 

絵本コーディネーター東條知美