甲状腺の扁平上皮癌 -8ページ目

治療2日目(1クール目)

629()

今日は妹と一緒に病院へ。


昨日は一種類の抗がん剤だけだったが、今日はフルコースで3つの抗がん剤に吐き気止めや捕液などたくさんの薬を点滴していた。

母は少しだるい感じがすると言っていたが、大きく昨日からの変化は無かった。

副作用が出始めるのはもう少しなのだろう。


ずっと体に液体を入れてるせいで、トイレがめちゃくちゃ近くて、点滴の機械の充電ができないくらいだった。そのせいで、病室を離れるごとにピーピー、ピーピー、バッテリー切れの音が鳴っていた。


昨日リクエストされた水のいらないシャンプーを持っていく。

今日、リクエストされた物は

 大き目のスカーフ(首が日焼けしちゃいけないので、暑くないように薄手の物)

 マグボトル(一日に1リットル、胃ろうでお湯を入れなければいけないらしく、何回もお湯を汲みにいくのが大変なので)

などなど


今日たくさんの薬を入れたので、明日の様子が心配だが、

まだまだ元気なので一安心した。


妹が読んでいる本に、癌に効く食事療法が載っているらしいが、どこまで信じたものやら。

肉はとっちゃいけないとか、水道水は駄目とか。

漢方とかもあるし、癌に効く紅茶とかもあるらしい。

調べれば調べるほど、いろんな情報があるが、何を信じて、何を母に伝えるかしっかり考えていきたいと思う。

一番大事なのは気持ちだと思うから。


余談だが、

先週、ニコ生で余命2週間の高校生の女の子が生放送していて、乳がん末期で余命2週間でと泣きながら最後の放送ですなんて言っていて、、、

目が話せなくて、泣きながら放送を見ていたのだが、それが嘘だったらしいということを最近知り、めちゃくちゃ怒りを覚えた。

人としてやっちゃいけない事があるだろう。

ばったり会ったりでもしたらめちゃくちゃ怒ると思う。たぶん。

抗がん剤&放射線治療1日目

628()

日曜日は東京で仕事をして、月曜日に高速バスで帰郷。


今日から抗がん剤と放射線の治療が始まった。

母の様子は普段と変わりなく、24時間ずっと続く点滴がうざったい様子。

だるさとかはすぐ出ると聞いていたが、体の変化はあまり無いみたいだった。


母からのリクエスト

 水のいらないシャンプー(5日間ずっと点滴なのでお風呂に入れない為)

 足元に置く用の長枕(副作用で足が像のようにむくんでしまうらしいので)


いつ頃から髪が抜けるのかしきりに気にしていた。

先生が言うには1ヶ月くらいらしい。


そうなった時に帽子だけで外にでるのが嫌らしく、かつらは良いのが無いか、良いのは10万位するとか言っていた。身内としては、病気なんだから、どんな格好だろうが、髪が無かろうが、化粧してなかろうが気にならないのだが、本人にとっては大きな問題らしい。


綾小路きみまろも、老人ホームで長生きするのは朝早く起きて化粧をするお婆ちゃんだと言っている。因みに、もっと長生きするのがそんなお婆ちゃんをおっかけているお爺ちゃんだそうだ。。。


母の価値観を大切に。

できるだけストレスをかけずに過ごさせてあげたい。


話をしていると、どうしてもネガティブな発言が目立つようになっている。

病院で先生以外からもいろんな悪い話を聞いているようだった。

情報が無い癌ということが、よけい不安にさせているみたい。


対処法が定まっていないということは、放射線がすごく聞いて癌細胞が無くなる可能性もあるということなのだが、そうは捉えないらしい。

なんとか、ポジティブに前向きになるように、頑張ろうと思うが、正直どうしたら良いものか分からない。

1回目の外泊

625()

昨日から外泊で家に戻ってきている。


昨日は、放射線治療についての説明を先生から受ける。

とても理路整然として説明で分かりやすい。


先生の説明

扁平上皮癌というのは他の部位ではよく見る癌だが、甲状腺の扁平上皮癌というと、とても珍しい為、標準的な治療法というのは無い。

甲状腺の扁平上皮癌について調べてみたが世界的にも論文が100も無い。

でも、他の扁平上皮癌と同じ治療で効果があると思われる。

他の部位にとびやすい(転移しやすい)ため、少し広めに(あごの下から胸の上ぐら)20回、ピンポイントに15回、合わせて35回の放射線治療を7週間かけて行う。

副作用として粘膜炎や日焼け、口がかわいたり。

正常な部分にダメージがある時は癌にもダメージがある時なので頑張って副作用に立ち向かいましょう。

後遺症として壊死、潰瘍、出血、声がでにくくなる、食事がしにくくなる。

殆ど可能性は無いが背骨の神経に障害→下半身麻痺


先生の説明を受けるときは、いつも待たされるので母がいらいらする。

ちょっとした待ち時間に何かできないものか考えるが、なかなか良い案が浮かばない。待っている間にとなりの肺がんと胃がんを克服したというおばちゃんからストレスを出来るだけ溜めないようにと言われる。好きなことをやるのが一番らしい。


治療をするのに前開きのパジャマが必要なのだが、どうしても前開きのパジャマを着たくないらしく、最後までこだわっていたが、抗がん剤での治療でも前開きの方が治療しやすいことを聞くと、しぶしぶ納得。家に戻って昼食をとってから探しに行く。


食事は、胃ろう用のパックをたくさん病院からもらってくる。

はじめて近くで胃ろうをしているのを見るが、まだ傷口が安定していないので少し傷みが残るみたい。


できるだけ普段どおりの生活をと思いながら。

余震もなんどか、あったが大きくはなく。

ちょっと慌しく戻る準備をしながら、病院に戻ります。


甲状腺の扁平上皮癌