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これまでのいきさつ:
「我が家にトコジラミがいる」と訴えるトトリ。
「いるわけない」と信じない夫。
夫はトトリにノイローゼ疑惑をかけ、癒すために薔薇を贈った。
夫から貰った薔薇を飾る花瓶がない。
トコジラミ対策の断捨離で、すべて捨ててしまったからだ。
仕方なく実家に借りにゆく。
トコジラミ騒動勃発以来、わたしは実家に行っても、家の中には上がらないようにしていた。
用事は玄関先で済ます。
万が一、服にトコジラミがついていて、実家に落としては大変だからだ。
(いつも外出前には念入りにアイロンをかけるので大丈夫だとは思うけど、念のため)
その日も母が花瓶を取ってくるのを玄関先で待っていたところ、近所のBさんが通りがかったので、挨拶をした。
そして後日。
母から、こんなことを言われた。
「Bさんから、どうしてトトリちゃんは家の中に入らないで玄関先にいたのか聞かれたから『トコジラミをうちに移さないように家には入らないのよ』って答えたわ」
はぁーー!?
どうしてトコジラミのこと話しちゃうのーー!
「だって、家に入らない理由を聞かれたから。嘘つくわけにはいかないし」
そう、うちの母は正直者なのだった……
トコジラミがいるという話は、遠くに住んいてしばらく会わない友人になら話せるけど、近所に住む人には言いたくない。
(わたしの実家は徒歩圏内で、生活圏は同じ)
たとえばスーパーで遭遇したとき、
「あ、トトリちゃんだ。トコジラミついてるかもしれないから、近づかないでおこう」
と思われるかもしれないじゃないよ。
数日後。
Bさんの友人であるCさんの娘(わたしの同級生)から、「トコジラミ出たんだって?大丈夫?」と連絡が来た。
ほらぁー!
ウワサ、広まってるしーー!!
家の中にはトコジラミ。
家の外にはトコジラミのウワサ。
内外ともに、暮らしにくくなってゆく。
おのれ、トコジラミめ。
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ところで、カズキさんにこの記事の話をしたところ、とても驚かれた。
この記事↓
「トトリちゃんって、学生時代は下ネタなんて絶対に言わないタイプだったのに、時は人を変えるよねー!」
え、驚くポイント、そこ!?
しかもこれ、下ネタじゃなくて昆虫の生態の話だからね!?
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トコジラミとの戦いの模様を最初から読むなら↓