五輪会場は羽生結弦氏のホームのようでしたね。
羽生氏のパフォーマンスを観ていて、
「甲子園は清原のためにあるのか」
という名言を思い出しました。
清原選手が高校野球甲子園大会で5本目の本塁打を打ったときに大阪の某テレビ局のアナが放った言葉です。
【日本国旗の数々は、田中派、宇野派、そして羽生派。予定調和を期して、日本人が活躍する五輪でいい気持ちになりたいと思って来たものの、他の選手のパフォーマンスを観て、フィギュアスケートそのものに感動する人も多かったでしょうね】
昨日のフリーでも羽生氏のパフォーマンスは彼の意図には関わらず、五輪会場を私物化していると思わせるほど、観客を圧倒していました。
ところが、どっこい。
この会場に居るのは、羽生支持者ばかりではないのですね。
コンパルソリー(死語?正しくはショートプログラム)の日、
当方の両隣席と前後席には、
若き韓国人女性が韓国旗を羽織っていました。
で、よく見ると米国旗や中国旗も持っています。
米代表Nathanや、ロシア代表Mishaなど名だたる選手のネームプレートを繰り出しながら、彼女たちは応援する選手たちの名前を黄色い声で叫び、
Come on と英語で声援します。
将来はシャンプーのCMに出そうな、ボブカットの16歳の韓国人選手が出場すると、「テハンミングk(大韓民国)」の大合唱が始まる次第。
しかし、日本選手の時だけ「静か~」にしています。
我々夫婦が英語混じりの日本語でアメリカ選手の演技を褒めると、彼女らも聞き耳を立てているようで、彼女らの鼻息が荒くなるのが判ります。 たぶん、嬉しくて昂揚しているのでしょう。横目でちらりと彼女たちを見やると、薄ら笑いのような笑顔です。
【羽生派の人々。クマプーのコスチュームの人もたくさん】
ところが、日本選手のパフォーマンスについて語っていると、憮然とした表情で氷上を見つめています。
ちょいとイタズラ心が湧いてしまいました。
「日本の選手が嫌いですか?」
と英語で質問したら、
Non of your bussiness.
「あなたには関係ないでしょ」
と、取り付く島もありません。
彼女ら、英語は出来ます。
日本語もある程度判るようです。
こんなに若いのに、何が理由でこんなにあからさまな態度を取るんだろう?
教育の影響なのでしょうか?
日本に負けたくないという気持ちの反作用なのでしょうか?
あるいは、反日感情?
韓国人の30代以前の若い世代のほとんどが反日感情を持っていないという世論データ(非公式)を目にしたこともあるので、この現実をどのように受け容れるべきか判断に悩みます。
当方に手の届く程度の、狭い範囲内の話かもしれませんが、日本以外の選手たち「だけ」に声援を送る人々の数は会場内には相当数居たであろうと思わざるを得ません。
日韓の溝と言うべきか、一方的に溝が掘られているのか…?
日本が嫌いでも、フィギュアに、スポーツに、個々のカテゴリーや対人関係を受け容れて、互いの人格を尊重できないのかな?
まるで、最初から「・・・憎し」の発想から始まって、思考停止状態に陥っているようにも見えます。
【JAPAN HOUSEで。安倍さんの文字に人格が見えるような気がします。特に、日本の「日」の左上にある大きな隙間には、ある種の危険性を感じてしまいます】
会場内では、一人だけ日韓両国の旗を持っている人を見掛けましたが、将来はそういう姿が常態化する世の中になればな、と思いました。
羽生結弦氏の2連覇は快挙ですが、もはや追随を許さぬレベルではないことも判って来ました。厳しいねえ、スポーツの世界。
また、五輪に関わるエピソードもいろいろと興味深いです。
米副大統領のペンス氏が同国のフィギュア・スケーターに面会拒否されたニュースとか。
選曲を見ていても、聞いていても面白いものがありました。
例えば、
je suis malade 直訳 「私は病気」
⇒ 意訳 「恋の病」
五輪はまだ続きますね。
カーリングとスピードスケートが楽しみ。
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