サパは山間部の棚田と少数民族で近年人気の観光地です。
ハノイから5時間かかるので、日帰りは無理。夜行列車でいくか、車になります。
列車は時間がかかるので、
車でいくオプショナルツアーを選びました。
ハノイのAir B&Bは借りっぱなしにして、
1泊分の必要な荷物だけ持って、トパスツアーのバンに乗り込みました
このツアーはVELTRAというサイトから申し込みました。サイトでは送迎は指定ホテルとなっていましたが、旧市街のAir B&Bまで送迎してくれました。
移動は帰りの飛行機より長い片道5時間!
なかなか疲れましたが、サービスエリア的な場所でトイレ休憩ありつつ、座席はゆったりしたソファシートで、まあダメージは最小限だったかと…
サービスエリア↓15分〜20分の休憩
トイレは有料ですが綺麗です。
このツアーの最大の魅力は天空にある「トパス・エコロッジ」に宿泊できることでした。このロッジはインフィニティプールのホテル部門では上位にランクインしてくるホテルです。
山の上に温水プールなんか作って、どこがエコだよ!というつっこみはさておき、晴れていたら素晴らしい絶景が見えるホテルです。
ええ、晴れていたら…
10月のサパは比較的晴れるという情報と、
フロリダ旅行で晴女を確信したはずが、残念ながら、2日とも霧と小雨、曇り空でした。
まっしろ…
天気はイマイチですが、
こういう時は「日に焼けずに済んだ」とポジティブに変換します
というのも、ツアーには1日1回(計2回)のトレッキングが含まれているからです!
3〜4時間程度のトレッキングですが、わたしは体力的には全く問題ありませんでした。
普段から歩かない人はちょっときついかもしれません。
ツアーは棚田を歩いて少数民族(赤ザオ族)の村を訪問する内容です。
正直、棚田にあまり期待していませんでした。
というのも日本人(長野出身)ですからね〜。
お米の国からきましたよ!と思っていましたが、
さすが、日本の千枚田とは規模が違います。
右も左も棚田で、よく耕したなと感心してしまいます。
写真だと上手く伝わりませんが、とにかく棚田の連続です。
道中、水牛や牛や馬や豚に鶏、家畜が棚田の中をうろうろしています。
そして村にさしかかると、よく見かけるのが犬。
ずいぶん犬好きなんだな〜と思っていたら、
田舎ではペットではなく食用らしいです…
たぶん鶏と同じ感覚で、名前もついてないんだと思います。
命をいただくということは、牛も豚も鶏も一緒!とは分かっていながらも、見た目が可愛いから情が湧いちゃいそう
全くの余談ですが、ゲテモノでいうと、日本の活イカの刺身なんてのは外国人からしたら仰天ものらしいですよ。ゲソが動くのは新鮮な証なんですけどね…
トレッキングは両日デンマークから来た家族が一緒でした。
わたしたちは赤ザオ族の押し売りに負けませんでしたが、西欧人は押しに弱いですね。欲しくもないのに可哀想になってポーチを買ったりしてしまうのです。
ちなみに押し売りの赤ザオ族は初日のトレッキングでは、なんと道中、最後までまとわりついてきましたこれを毎日やってるなんて費用対効果悪すぎない?!
ホテルのフロントにお土産販売コーナーを設けてあげるとか、観光客への押し売り改善の策を考えてほしいですね。
2日目は車で離れた場所まで移動してからのトレッキングでしたので商売目的の赤ザオ族はなく、より自然体の赤ザオの村を見学できました。
子供たちが道端ではしゃいでいて、シンチャオと挨拶したらシンチャオと手をふってくれる
貧しいけど、のどかな村の少数民族の子供たちがなんとも可愛いです
一般的な赤ザオ族の家の中も見せてくれました。
家電3種の神器が揃っていました。
台所はガスコンロ、炊飯器も。
雰囲気は、なんだか亡くなった岡山の祖父母の家を思い出します。たぶん、日本の1950〜60年
+スマホって感じかな
こんなベトナムの少数民族までスマホだから、
テレビの普及を凌ぐ勢いですね。
テレビもパソコンもない人も、
スマホだけは持ってたりしますからね。
はたして今、世界でスマホのない生活をしている民族はどれくらいいるのかな。
近代化することをダメだとは言えないし、観光商売のためだけの文化になっていくのも仕方ないけど、なんだな切なさを感じる。
「見た事ないものを見たい」という、観光客のエゴなのかな。
さてVELTRAのサパツアーは、
下請けツアー会社からさらに委託していることもあり、トレッキングの集合時間や集合場所の伝達が不十分でした。
そこが改善されて、
さらには赤ザオ族の押し売りを改善して、
さらに天気が良ければ、
このツアーはお値段以上でしょう
またサパにくることはなかなかないと思うけど、経済成長すベトナム社会で、10年後、20年後、赤ザオ族はどうなっているんだろう。
たぶん、どんなにグローバル化しても、ベトナム人がホーチミンを敬愛して、フォーやブンチャーを好んでいる限り、そうしたベトナムのアイデンティティがなくなることはないと思うけれども、
小さな民族の言語や風習は、都会への憧れや標準語の教育でそのうち淘汰されそうな気がします。
今こうして観光客向け文化ではなく、現役の赤ザオ族として普通に生活している村の人たちを見れたのは良い経験でした。
今のところ5年おきに来ているベトナム、一段とわたしにとって身近な国になった旅行でした
Thank you Vietnam