いやびっくり。
去年2023年の夏休みのドライブ旅行中、事故にあったこと、書いてなかったのかな。今回その関連でびっくりしたことがあったんで、備忘で書き留めとこうと思ったんだけど、そもそも事故のこと書いてないみたいで、思わぬびっくり。いや、世間の皆様にはどうでもいいことだけども、びっくりの連鎖。
去年、遥々遠征したスペインはアラン谷の、ある田舎町の駐車場で、巨大キャンピングカーにぶつけられたんです。といっても、こっちは駐車場出口前で停車中、向こうは方向転換かなんかをしていたから速度は出ておらず、車体の後方角が、ペコンと引っ込んだという被害でした。こっちは停車しており、こっちの存在は相手に認識されていたので、100%先方のミスです。
それでも私にとっては人生初めての事故。それが、なんの因果か、スペインの田舎で、相手はフランス人という複雑な事情で、ああもう~!!!!と思わず頭をかきむしるような…。
しかし先方のフランス人の老夫婦は、なんか慣れてる様子で、「起きてしまったことは仕方ない!さぁ、お互い記入しよう!」と、頭をかきむしらんばかりにネガティブオーラ満載の私に向かって、イタリア語だとConstatazione Amichevoleという書類を出してきました。
こちらでは、人身事故は警察介入が必至だけど、物損、それも軽微な場合は、この書類にお互いの車のデータや事故の経緯を記入して、お互いの保険会社に提示すると、保険会社同士が交渉をしてくれるというシステムがあり、EU内は同様という認識が私にもあったので、ぶーたれながらも、炎天下、粛々と記入しました。
なるべく、こっちには非がなかった、ということを強調するために、事故時の様子の絵なども、相手には書かせず、図解とイタリア語での説明も添えました。
被害は一部がペコリとしただけで、見た目は悪いものの、クルマの機能には問題がなかったので、その後の旅も無事続けられたのは、本当に幸いでした。
しかし、帰宅後、試練が待っておりましたよ。
すぐに保険会社に、お互いが記入した書類を提出したのだけど、「海外での事故は我々ではハンドルできない。ただあなたの保険には法務サービスも含まれているので、弁護士を任命できるため、その弁護士と進めろ。」という衝撃的事実。
そして、「弁護士にコンタクトする前に、相手の車と保険会社を特定しろ。以下が、ナンバープレートからそれらを検索できるサイトです」と、私としては、保険会社が全部やってくれるだろうと期待していたのに、完全自助努力が求められてきた~、涙。
その時点でかなり絶望的になったのは、実は、先方の書いたものが読めない事実があったから。
書き文字が、汚いっていうレベルじゃなくて、呪文レベル。現場では、自分の記述に集中して、相手の書いている内容をちゃんとチェック入れてなかったし、確かに汚いけど、ヨーロッパの人なら分かるだろう、くらいの気持ちでいたんだけど、あの爺さんの文字は、イタリア人にとっても呪文だったらしい…。
クルマのナンバーってさ、アルファベットと数字だけだよ?それなのに、イタリア人何人かに頼んでも、確信をもって読める人はおらず。
上のは、おそらく、保険会社の名前や住所が書いてあるんだけど、そもそもPaysのフランスすら、国名と分からなければ、呪文じゃね?
たまたま雑談したパリの同僚が、もしかしたらフランス人なら分かる人がいるんじゃないか、と手を差し伸べてくれて、保険会社の名前と、先方の名前や住所が、「多分これであっていると思う」レベルで解読してくれました。
自分の写真を確認したところ、ナンバープレートを撮影していたので、そこは確定できたけど、やっぱり解読してくれた内容とは合致していなかった。ひどすぎる。
そして、クルマのメーカーを特定するため、ナンバープレートの写真に写っていたエンブレムを頼りに、ネット検索。
ここで、人生初めて知ったんだけど、キャンピングカーってね、独特の世界なんだね。すっごい沢山のメーカーがあって、欧州では各国に複数あるんだよ。
きっとエンジンとか、クルマ本体については、既存のクルマメーカーのものを使っているのではないかと想像するけれど、それにしても驚きのマーケットだと思いました。
ちなみに、エンブレムの写真検索というのもやったんだけど、全然ヒットしなかったから、フランスのメーカーのサイトを片っ端から見に行くという、非常にべたで時間のかかる方法で、やっと特定できました。いやはや、努力したなぁ。
おかげで、キャンピングカー見ると、ついメーカーを探しちゃったりしてさ、最近、笑。
それでやっと弁護士と連絡できたのが、確か去年9月早々だったはず。
そこから、今度は修理の見積もりを取らなければいけないということで、近所の人に紹介してもらった板金屋に行って見積取って、それが税込み1500ユーロ超というのに驚愕…。高くても1000ユーロ程度と思ってました。
日本でビッグモーター事件ってあったよね?
でもさぁ、自動車の修理コストって、おそらくどこでもすごくいい加減な世界だと思います。部品を変えるっていう話なら、部品の定価があるから、それほど逸脱した費用は出てこないと思うけれど、それでも、イタリアではぼったくりやってます。
随分前に、いわゆる暴力行為の被害で、バックミラーがもぎ取られぶらぶらになっちゃってたことがあって、当時加入していた保険提携の修理屋に行ったんだけど、保険使うなら(覚えてないけど、例えば)1000、自分で払い領収書も不要なら700、とかそんなことを言ってきたはず。
当時は意味が分からなかったんだけど、というのも、自分は当時、伝統的な保険、要は会社関係の保険代理店経由で保険に入っていて、その類の保険は平均的に保険料が高めだけど、その分カバーが手厚くて、保険本来の目的である第三者賠償責任にかかわる支払い以外の支払いに関しては、一切、その後の保険料に影響しなかったのね。でも、平均的に保険料が安いネット経由の保険だと、支払い実績は、それがどういう内容であっても、おそらく翌年の保険料に影響するみたいで、つまり、保険を使いたくない層がいるっていうこと。
そういう背景があって、お値段が違うことになりがちだし、基本、保険会社が払う場合、高め設定をする傾向があるような気がしてました。
でもさ、ちょっとぺこりとしただけでなんで?と思ったけど、その部分は板金で治すとして、そこを塗装すると、後ろのバンパーからすぐ近くの後部扉まで塗装しないと、色が合わなくなるとかで、そういう職人さんの手間賃がどっさりオンされているらしい。
いや、多少色違ってもいいんですが…。
びっくりだよね。
ちょっと長くなってしまったので、続きます。すみません。
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