松が一夜にして枯れてしまう「松枯れ」
同様にナラが一夜にして枯れてしまう「ナラ枯れ」
これらはTVなどで話題になり、拙ブログの読者もご存じだと思います。
ところが「桜」を始めとするバラ科の樹木が絶滅の危機になっているそうです。
身近で桜が伐り倒されているのを見たことはありませんか?
6月12日 明石市中央体育館へ研修にでかけ、驚愕の事実を教えられました。
講師はエコネット宗實代表の宗實久義先生です。
日本で「クビアカツヤカミキリムシ」の第一人者です。
「クビアカツヤカミキリムシ」とは、南ロシアから北ベトナムに生息する外来種です。
2010年代にヨーロッパや日本で爆発的に発生して、被害を拡大しています。
徳島県で「桃」の木が被害に遭って、伐り倒している!聞いたことはありませんか?
樹液が豊富なバラ科の樹木を好むらしいのです⇒桃・梅・杏・桜
先ずは全国の発生状況をご覧ください。
最初に発見されたのは埼玉県でした(2011年)。
首都圏を制圧され、今年は千葉県も危ないと予想されています。
近畿では、大阪府が最初でした。
2015年に狭山市で発見され以来、爆発的に増えて南部はほぼ制圧されています。
近隣する「奈良県」
爆発的に増えています。心配なのは「吉野」です。桜が密集しています。目が届きません。
お隣の「和歌山県」
紀ノ川沿いは制圧されています。
2本の帯(筋)から、高速道路を走る車によって移動しているようです。
そして「兵庫県」
会場となりました中央体育館のある「石ケ谷公園」、500本ある桜が次々と被害に遭って、もう50本近く伐採されていました。
伐り倒した伐り株からも成虫が羽化するかもしれないので、徹底的に被覆し防御していました。
見せたくないのですが、その元凶となる「クビアカツヤカミキリムシ」 左♀ 右♂
続きます。