精密天秤は大体、キャリブレーションという初期設定が必要です。その為には、重さがかなり正確な校正分銅が必要になります。
ですがお高い電子天秤の場合、校正分銅が無い場合でも使用できるように、重力加速度マップを基にした初期設定の方法が説明書に書いてあります。ですので、校正分銅がなく、キャリブレーションできなくても使用可能です。
ただ、その場合どれくらい正確かは分かりません。
ちなみに、キャリブレーションとは… (前回のブログでも書きましたが)
重力加速度による秤の誤表示を是正するための校正作業をいいます。
緯度によって重力加速度が違うので、秤の表記に誤差が出てしまう。ですので、大きく県をまたいだりしたときは、その都度キャリブレーションした方がいいらしいです。
物自体の質量は変わらないので、重さが正確な校正分銅を使用。
キャリブレーションしたら、その校正分銅の重さがその秤の基準になるわけですね。
(復習終わり)
で、校正分銅にも5つぐらいランク分け(等級)があって、
| E2級 | →F1級 | →F2級 | →M1級 | →M2級 |
|---|
と右にいくに従い、精度が落ちていきます。
気になったのでサポートセンターでどの等級を用いてキャリブレーションした方がいいのか尋ねてみました。
1㎎単位で使用したいんですがと言うと、「でしたらE2級の20gが望ましい」との回答。
E2級の20g…どれどれ…
¥14,210(税抜き)/¥15,631(税込) ![]()
…さすがに高いわ!
なのでamazonでE2級よりワンランク下のF1級の分銅探してみたら、ありました。
¥2,084 ![]()
ちなみに、20gの分銅だとE2級で±0.08mg、F1級で±0.25mgの誤差が出ます。
0.08㎎の誤差なんか全然気にしねぇよ!という方がほとんどだと思うので、無理してE2級を買う必要性はほぼないだろうと思われます。
F1級で十分かと、ハイ。
私は心配性なので、E2級、買ってしまいましたけどね
せっかくなので、E2級でキャリブレーションをして、前回記事にした安価な天秤についてた分銅の重さを測ってみました。
大体50gから1~2㎎の誤差が出ましたので、4ランク目のM1級に相当すると思われます。
この天秤を買いたいと思った方は、1㎎単位で正確に測りたいという方が多いと思います。
ですのでキャリブレーションしたい方は、上記のamazonのF1級の2千円ので、十分かと、ハイ。
いや、そもそも私みたいに散剤をきっかり最初から0.21g測って飲むんじゃ~!とかいう方でない限りは、安価な天秤に付随しているM1級の分銅でキャリブレーションしても、何の問題もないかと。
初期値が2㎎ずれる可能性はありますが、それだけです。ドライカットされる方など、毎回少しずつ削っていく分には何の問題も出ないと思うので。
あぁ…1万5千円…。![]()
もし私のブログを見てこの天秤を買おうか検討している方がいらしたら、私と同じ轍を踏まないようにして下さい。
0.17mgの誤差のために、プラス1万3千円かけるのは、もったいないです。F1級で十分です!

